ブラックアウトガール あとがき

『ブラックアウトガール』に長い事お付き合い頂き、ありがとうございました。

このお話はかなり以前に、コミック用としてプロットを練っていたのですが、なかなか手をつけることができなかったため、『とりあえず小説にしてみよう』と思って、書き始めたものです。

当初はそう長いお話になる予定はなかったのですが、細部にこだわってストーリーを進めるうちに書くのが楽しくなってお話が膨らんでいき、中編小説くらいの長さになってしまいました。


このお話の視点は、死者のあずさちゃんで進んでいきますが、あちら側の視点から描くのは意外と難しく、自分の経験のない世界だったので、『見える』といわれる友人に霊界や幽霊のことを聞きまくったり、その手の映画を見たりしながら、少しでもリアリティを出せる様に死後の世界を構築してみました。

かなりドロドロした展開にもなりましたが、最後は比較的綺麗に成仏できて、ある意味ハッピーエンドになったんじゃないでしょうか。


死後の世界については、友人の話以外にもネットでいろいろ調べたり、本で読んだりもしましたが、自分的には存在を信じています。

死後の世界も、いわゆる輪廻転生も、そのほとんどの経験談や目撃談は妄想や嘘、勘違いだったりします。

しかし、輪廻転生のなかにはどう調べてみても、それを否定できないケースもあります。

そういう本当と思われるケースがひとつでもある以上、まったく『ない』とは否定できませんよね。

まあ、『前世はマリーアントワネットだった』とか、どこかの教祖様の様に自由自在に霊を呼び出せるってのは眉唾物だとしても、霊の世界は今の科学ではまだまだ解明できない、自然科学のひとつのジャンルだと、自分的には思っています。


死後観については、まだまだ語ってみたいので、機会があれば今後もいろんな方向から描いた作品を書いていきたいと思います。


この作品も後日談的なものも考えていますが、少し時間がかかると思うので、それまでは『完結』ってことにしておきます。

ありがとうございました。

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ブラックアウトガール 茉莉 佳 @marikei

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