桜が咲いたら……きっと……。

エピソードとしては、比較的使われがちな物を題材としています。しかしそこに、作者様の筆力が加わり、かなりハートウォーミングな作品に仕上がっています。
作中には、不思議を取り上げる様なシーンもありますが、そこから不思議に入り込む事はありません。ですが、登場人物達には確かに「少し不思議」な物であり、それだけで良いのです。それだけで、「不思議な気持ち」を共有できるのでしょう。

そんな中でも「サクラの狂い咲き」を取り入れるなど、実感できる不思議も含まれていて、作者様のセンスを伺えました。

ただ一つだけ、たった一つだけ言う事を許されるなら、ほんのすこーし、クリスマス感が無かったかなと。
まぁ、これは響さんの我が儘みたいなものですが。

これからも頑張ってください。

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