【あとがき・解説】
【オネエなおにいちゃん】を読んで下さり有難うございました。
楽しんでいただけましたら幸いです。
ここから先は、全く読む必要はありません。
皆無です。
一応予定していた内容は書けたかなと、自分で確認するために、各所の伏線|(といえるほどのものでもない)を見直すページです。
完全に自分用ですので面白い事は何も無いと前置きしておきます。
―――――――――――――――
【ストーリーの大筋】
主人公は逢坂唯都です。
彼は母を亡くしてから、「本当の自分を理解して、受け入れてくれる家族」を求めています。
人に否定されるのが辛く、口調を変えて普通を装いますが、本当はありのままの自分でいたいと思っていました。
そして最初に受け入れてくれた宮藤結愛の事を好きになります。
偏見の目がある事と、結愛に嫌われたくないという気持ちが唯都を苦しめます。
彼は結愛を思って行動する事で、交友関係を広め、友達を作って行きます。
オネエに対する両親の理解も得られ、最終的に唯都は自分を偽る事無く過ごすようになります。
【ポニーテール】
第一話から唯都の母のイメージとして登場します。
母をポニーテールにした理由は、後に登場する津田に、親しみ易いイメージを与えるためです。
津田が母と関わりを持っていた過去に必要だったのと、彼女がポニーテールにする事で唯都の心を開き易くする目的があります。
【ビーズ犬】
唯都と結愛が仲良くなるきっかけです。
使えれば良いなくらいの気持ちでしたが、芥子川の話と繋げる事も一応考えていました。
結愛が友達と仲直りした時の笑顔に、芥子川はやられたという事です。
【近くの高校の制服】
第三話の描写で「バスが停まった。中から女子生徒が降りてくる。近くの高校の制服を着ていた。」とあるのですが、これは後に唯都が通う学校です。
結愛が気軽に唯都の高校を訪ねたり、唯都が中学校まで結愛の事を迎えに行ったりする場面があるので、中学と高校は距離的に近い設定です。
バスで行けば早いけど、都会なので、歩いて行けなくもない距離。
本文で説明はしていませんが、一応近くに高校があるよ、という事を示唆して置きました。
【腹痛】
結愛に看病されてコロッと治る描写を書くために、唯都には倒れてもらう事にしました。
突然倒れたら不自然なので、ストレスによる腹痛持ちにしました。
それと、唯都の苦しみが腹痛という形で現れると分かりやすいので、こうしました。
唯都が倒れる話の執筆前に、作者もストレスで自律神経がまずい事になって寝込みましたが、相当苦しかったです。
頭痛と吐き気と倦怠感と体中の痛みとか色々なものがいっぺんに襲ってきます。
立つのも歩くのも横になる事さえ苦しいので、ストレスで倒れる事は十分有り得る事だと実感しました。
大変参考になりました。(嬉しくない)
【結愛の寝起き】
最初の結愛視点でもある通り、彼女は寝起きが良いです。
唯都に起こしてもらいたいからわざと寝ています。
唯都は気付いていません。
後に唯都とギクシャクした時に、平然と一人で起きられたのはこのためです。
【芥子川】
一見要らなさそうに見える彼ですが、結愛が連れ去られる原因を作るために必要でした。
ストーカー女が中学生に付き纏う理由があまり無かったので、彼はイケメン設定です。
後のデート回でイメチェンを果たすために、最初は野暮ったい髪型となっています。
唯都のオネエ部分を生かすために、唯都と芥子川の仲を疑う結愛という設定も考えましたが、無事使えて良かったです。(結愛視点の八話目参照)
それと一応唯都の男友達枠でもあります。
芥子川は唯都に好感を持つようになったので、いずれ仲良くなるかもしれません。
【菊石】
唯都がどんどん周りと仲良くなるのに、結愛が唯都一人に依存しているようでは、別の問題が発生しそうです。
そのため結愛の友達枠に菊石が必要でした。
それと「逢坂信者」の存在をより浮き彫りにする存在でもあります。
彼女から唯都へもたらされる情報が、津田への警戒を解く一歩にもなりました。(デート回参照)
津田の情報元の一人としても設定していましたが、津田が菊石から得られる情報はそんなに重要では無いです。
【津田】
何故唯都に良くしてくれるのかという裏付けとして、唯都の母と面識があったという話があります。
唯都の母を慕っていますが、唯都の事も友達として好きです。
オネエを暴露した時に学校で味方になってくれる友達枠です。
髪を染めるのは女子高生でも珍しくありませんが、彼女に関しては記憶にある唯都の母親を真似て染めています。
唯都を悩ませる存在でもあります。
何気ない発言には全て思惑があるような気にさせます。
初登場時、他の子が津田について言っていた「絶対逢坂君に気があるよ!」という台詞ですが、唯都が知らなかっただけで、津田は入学当初から結構頑張って、唯都と仲良くなろうとしていた、という話です。
【津田の発言】
「だって、私の妹が逢坂信者なんだもん」作中でも説明していますが、菊石の事です。
「だって漫画みたいじゃん、面白いから友達になってよ」会話の流れで適当に言ったようなこの台詞。
唯都が、津田の目的を探って悩みますが、これこそが津田の目的です。彼女は最初から最後まで、唯都と友達になりたかったのです。
菊石の事は津田の中では別の問題なので、あくまでも唯都に話しかける時は彼とどうやったら仲良くなれるかを考えていました。
「前にも言ったでしょ、逢坂君の友達の友達、の友達が私の妹なんだって。妹から聞いた話だよ」これも作中で説明しています。菊石の事です。
『――今日の情報提供――芥子川君って、多分逢坂君が思っている以上に、人気があると思うから、気をつけてね』この台詞は、良くない事が起こるよという振りです。ストーカー事件が起こる事まで津田は予想していないでしょうが、危険だとは思っていました。
【叔母の台詞】
「ねえ、唯都、結愛。何か悩みがあったら、遠慮なく言いなさいね」
テレビを見て思いついたようだと、唯都は認識していますが、唯都の口調の事を示唆しています。
【結愛と菊石の会話】
結愛視点の五話目。急いで帰ろうとした結愛に菊石が声をかけます。「何かあったの? 急ぎ? 誰、親から?」
結愛は「ううん、おにい……」と言いかけて、「オネエちゃん、かな」と言い直します。
キーワードに設定してあった「友人は姉と誤解」がこれにあたります。
唯都の事とは思っていないのですが、結愛には姉がいると菊石は誤解したままです。
最終話で解決します。
【最終話】
タイトル回収が好きです。作中でも「オネエなおにいちゃん」というワードを度々使っています。
最後はもちろん、タイトルで終えたいと思っていたので、結愛にしめてもらいました。
菊石に「結愛には姉がいる」と誤解させたのは、このための布石だったのですが、全て自己満足です。
描写不足は否めませんが、一応予定通りにはなりました。
【番外編】
本編で掘り下げるのは難しいと思っていた部分があったので、番外編を二つ予定していました。
一つ目は、津田と菊石のその後です。高校生になった結愛の傍らで、津田と菊石が仲良くしている様子を描写したかっただけです。
二つ目は、唯都と友達(津田以外)の関係です。何とか唯都に、昔の友達と打ち解けて欲しいなと思ったので、また津田に暗躍してもらいました。
唯都はもう、大丈夫です。
以上です。有難うございました。
オネエなおにいちゃん 三島 至 @misimaitaru
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