エピローグ

そして

「ただいま」


「お帰りなさい、ヒロ様」


「大変だったよ、今日の試験」


「お疲れ様です。そうだ、明日は狩りに一緒に出掛けませんか?」


「おお、いいな。明日は確か異世界ツーリストの仕事もねぇし」


『ヒロ、ミーナさんに迷惑をかけるんじゃないわよ』


「わ、わかってるって母さん。……なんで母さんが俺の『親しい人が困っている時に声が聞こえる能力』を使いこなしてるんだよ」


「ふふふ……仲直りが出来て、本当によかったです」


「……まあな、それよりも、ミーナ」


「どうされましたか? ヒロ様――きゃっ」


「今夜は寝かせないぜ?」


「もう……ヒロ様ったら」


『ヒロー。明日はあんたの部屋掃除するわよー』


「……母さん、今いいところなんだから……」


「ふふっ」


「じゃ、気を取り直して」


「はい……」


















「ユーイチロー。お前、最近はどうだ?」


「ああ。順調だ。地元でいい仕事が見つかってな」


「そいつは善かった!」


「それで、ちょっと仲のいい人が出来たんだ。もしかしたら付き合えるのかもしれない」


「おお! マジか、いいぜ? 家族ってのは」


「君を見ていると本当に思うよ。ただ結婚したら、あまりこっちには来られないかもしれいないが」


「あー……地元に就職したってんならそうだろうな。寂しくなるぜ」


「まあ、それでも休みを見付けてこちらへは来るつもりだから大丈夫だ」


「そうか! なら、結婚式には呼べよ? でっけぇライアーボアの肉を持っていくぜ!」


「はは、そうだな。その時は少し相談してみるよ」


「ああ、期待して待ってるぜ」


「ありがとう」


「じゃあ」


「ああ」


「「乾杯!」」















































 こんにちは! 異世界ツーリスト、通称イセツリのマリスと申します!

 人生に絶望しているそこのあなた、異世界で気分をリフレッシュしませんか?

 お代はあなたの命です。

 最高の異世界旅行第二の人生をご提供します!

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忙しい人のための楽しい異世界生活 逢神天景 @wanpanman

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