第四章

第四章

美千恵の経営する老人ホーム。

慰問演奏する翩翩と水穂。恒例のパッヘルベルのカノンを弾くが、観客は回を重ねるほど減っていき、この日集まった客は三人だけになってしまった。

おじいさん「いい音だなあ。なんか、死んだ母ちゃん思い出すんだよ。」

職員「ちょっと、誠二さん、死んだ人を連想させるなんてずいぶん縁起が悪いじゃありませんか。」

おじいさん「いや、無性になきたくなってくるんだ。この音聞くとさ。」

職員「そんなこと言っちゃダメ。演奏してくれる方に失礼よ。」

翩翩「いえいえ、感想は人によって違います。どんな感情を持ってくれてもかまいません。」

二人は、G線上のアリアを弾く。真剣に聞き入っている誠二さん。

そばでは、卓球をしていたり、将棋や囲碁などをしている年寄りたちがいる。年寄りたちは、みんな耳が遠いので、必然的に大きな声になってしまうのである。

おばあさん「まあ、よく来るねえ。」

おばあさん「そうだねえ。きれいな人だけど、ちょっと私たちとは違うところあるよねえ。」

おばあさん「誠二さんを止めてくれたところはいいのかもしれないけど、私たちには合わないよね。」

おばあさんたちは、テレビのある部屋にいってしまう。

テレビ室。職員がテレビをつける。ちょうどニュース番組が放送されている。

アナウンサー「次のニュースです。自身の借金返済のため、元女優の加藤恵子さんが経営している特殊学校加藤学園の運営費から、約一億円をだまし取ったとして、学校の職員と、中国の二胡奏者が逮捕されました。二人は共謀し、著作権料の支払いと偽り、学校の運営費をだまし取って、自身の消費者金融への返済に充てていました、、、。」

おばあさん「なんだい、中国の二胡奏者って。」

おばあさん「全く、こういう偉い人の懐に吸い付くのがうまいんだよ、中国人は。まったく、マナーがわるいし、日常生活でもだらしないし、本当に迷惑な存在だよね。」

おばあさん「あ、もしかしたら今来ているあの女も、同じ楽器を弾いているわけで、つながりがあったんじゃないの?」

おばあさん「そうかもしれないね!同じ同胞として付き合っていた可能性はあるね。」

職員「ほら、人のことを悪くいっちゃいけませんよ。彼女は、確かに中国から来た人かもしれませんが、漢民族ではないそうで、その悪い人とはまったく関わり合いはなかったそうです。」

おばあさん「でも、ああいう人は、どこかでつながっているんじゃないの?よく言うじゃない、音楽やっていると世界が狭くなるって。」

職員「まあ、そういうことはあるかもしれませんが、彼女は全く違います!」


おばあさん「そうかなあ。ちょっと、本人に聞いたほうがいいかもよ。ここまで、詐欺の手が回られちゃ、たまんないから。」

おばあさん「そうよね。私も付き合うわ。」

おばあさんたちは、テレビも消し忘れて、テレビ室を出ていく。

ホールに戻ると、ちょうど曲が終わったところらしく、誠二さんが立って拍手をしていた。

おばあさん「ちょっとあなた。」

翩翩「はい、なんでしょう。」

おばあさん「あなた、もしかして、加藤学園に行ったことある?」

翩翩「ございません。」

おばあさん「じゃあ、あの加藤学園にのりこんだ、二胡奏者を知ってる?」

翩翩「確かに、知らないということを言ったらうそになりますが、最近彼女と言葉を交わしたこともないですし、顔を合わせたこともありません。まったく交流はしてないです。」

おばあさん「と、いうことは付き合いがあったの?」

翩翩「まあ確かにありましたけれど。」

おばあさん「それじゃあ、やっぱり!」

翩翩「でも私、いまは付き合いはありません!」

おばあさん「なんだか怪しいなあ。あれだけうまいんだし、つながりもあるんじゃない?」

おばあさん「偉い人は、偉い人だけで付き合ってればいいのよ。こんなところに紛れ込んでこないでさ。きっともっとよく聞いてくれるところもあるんじゃないの?」

おばあさん「コンサートとか開いてさ。」

水穂「ちょっと待ってください。彼女は、申しました通り、漢族の出身ではないのです。ですから、彼女がそのようなことを起こすことはないでしょう。」

おばあさん「なによあんた、その顔でなんでも通ると思うほうが間違いよ。あんただって、そんなきれいな人なんだから、テレビでも出ればいいでしょ。私たちは、ただでさえ子供や孫に捨てられた身分なのよ。」

おばあさん「自分の実力を発揮したいんだったら、こんなところへ出るよりも、音楽のコンクールに出ればいいんじゃないの?美男美女同士で。」

水穂「いえ、僕たちはそのような売名行為でここに来たわけではありません。」

おばあさん「だったら何よ。私たちはもううんざりなの。そうやって、実力を見せびらかして、知らない曲を強制的に聞かされて。捨てられた私たちに、あんたたちは慰めの気持ちで来ているんでしょうよ。でも、はっきり言っちゃ、そんなことは、はっきり言って邪魔なのよ!」

誠二さん「ちょっと待ってくれ!この二人は立派な演奏家だ!この二人に罪はない!」

おばあさん「認知症の誠二さんに言われたくないわね!」

誠二さん「俺はちゃんとした理屈でものを言っている。この二人の演奏してくれるカノンは、実に素晴らしく、美しい音楽だ。その中に売名行為などありはしないさ!」

おばあさん「誠二さんにはわからないわよ。私たちのことなんてさ。」

おばあさん「誠二さんは、頭なんてどっかに飛んでしまったんだから!それをよくわきまえて!」

誠二さん「何?俺はちゃんと首の上に頭が付いているぞ!」

おばあさん「誠二さんやっぱりわかってない。」

誠二さん「俺は歌も歌えるぞ!」

おばあさん「じゃあ、歌ってみなさいよ!さっきやってた、カラタチの花!」

誠二さん「カラタチの花が咲いたよ、白い白い花がさいたよ、カラタチのとげは痛いよ、青い青い針のとげだよ。カラタチははたの垣根よ、いつもいつも通る道だよ。カラタチも空きは実るよ、まろいまろい金の玉だよ。カラタチの花が咲いたよ、白い白い花がさいたよ。」

おばあさん「残念でした、一番大事なところが抜けてる!カラタチのそばで泣いたよ、皆皆優しかったよ、でしょ!」

おばあさん「それにすごい音痴よ、誠二さん。」

誠二さん「何!」

と、誠二さんは、おばあさんたちにとびかかっていく。

おばあさん「ちょっと、やめてよ誠二さん!」

職員「誠二さん、ここで喧嘩しちゃダメ!お部屋へ戻ろうか。」

誠二さん「うるさい!俺は、この二人が正しいといわせるまで、こいつらを懲らしめてやるんだ!」

職員「誠二さん、子供の取っ組み合いじゃないのよ!」

誠二さん「いや、こうしなければ、言いたいことも伝わらないんだ。俺は若いころ、体育を教えていたんだから、今だって体力はあるさ!」

職員「それは、何十年も前のことで、今はそんなことはあり得ないの!」

そこへ別の職員が走り寄ってきて、身体拘束衣を持ってくる。その職員は誠二さんの体に拘束衣を巻き付けて身動きが取れないようにさせる。

誠二さん「おい、何をする!俺は正しいことを行うだけなのに!」

職員「誠二さんのやってることは何も正しくはありません!これは暴力というもので、周りの方が傷ついてしまうのを防ぐためです!」

その男性職員は誠二さんを軽々と持ち上げて、彼を居室に連れて行ってしまう。

床に崩れ落ちて泣きだす翩翩。

水穂「気にしないことです。人のうわさも七十五日ですから、皆さんお年寄りですもの、すぐに忘れますよ。」

おばあさん「さて、あたしたちはご飯の時間よね。」

おばあさん「これでやっと済々したわ。粗大ごみがいなくなって本当によかった。」

と、食堂のほうへ行ってしまう。

水穂「帰ろうか。」

それさえも聞こえないらしく、泣きじゃくる翩翩。


杉三の家。

杉三「全く!ひどい話だ。彼女を傷つけるだけではなく、その誠二さんというおじいさんもかわいそうだ!」

美千恵「ごめんなさいね。拘束は基本的に違法なので絶対にやってはいけないと言い聞かせるから。」

杉三「お母ちゃん、それだけじゃ足りないんじゃないのか。だっていくら認知症で言うこと聞かないとしても音楽を聴く権利はあるはずだし、その傷つけたおばあさんだって処分すべきじゃない?人間を粗大ごみというのが間違いだと思う!」

懍「まあ、クラシック音楽というのはなかなか理解されにくいというのも問題だと思いますけどね。」

杉三「それになんで、そういう悪党を、彼女と関連付けてしまうんだろう。」

懍「人が一番楽しいのは人のうわさですよ。」

杉三「僕は何にも楽しくないよ!」

蘭「杉ちゃんは特別なの。一般的に言って人ってのはそういうもんさ。特にお年寄りはそれしか話題にする材料がないの。考えてごらんよ。老人ホームに閉じ込められて、それだけで、社会から隔絶されてるんだから。いろんな楽しいイベントがあって、毎日幸せな生活をしているように見えるけど、外の世界と隔たってるほど、退屈なことはないんだよ。」

杉三「でも、いくら年寄りだからって、言っていいことと、悪いことがあると思う。年寄りだからってそんな特権は与えられているはずがないし、そんな法律があるわけでもないじゃないか!長生きしてるってことはそんなに偉いのかよ!」

懍「杉三さんが言っている理屈は確かに間違ってはおりませんが、僕を含めて年を取ってくると、いろんなところが衰えてきますから、そのいらだちがまずあるんですよね。それを解消するには、他人より自分のほうが優れていると思うしか方法はありません。ですから、今の若い人はだめだと平気で言うんですよね。」

水穂「教授までそれを言うんですか。僕は、誰か一人は、彼女の味方になってやらないと、いけないと思いますが。」

杉三「水穂さんいいこと言う。僕はその通りだと思う。」

蘭「で、彼女はどうしているんです?」

美千恵「気分が悪いというので横になってもらってるけど、大丈夫かしらねえ。あんまり強いストレスがかかると、流産する可能性だってあるし、、、。」

杉三「母ちゃん、様子見てきてあげてよ。もうすぐ晩御飯の時間になるから、僕、またおかゆ作るよ。」

美千恵「わかった。じゃあ、ちょっと見てくるから、ここで待ってて。」

杉三「おかゆ、つくっておくね。」

美千恵は、いすから立ち上がって空き部屋に行き、杉三は台所に行って料理を始める。

空き部屋のドアをたたく美千恵。

美千恵「気分はどう?入るわよ。」

返事はない。

美千恵「大丈夫?開けるわね。」

と、ドアを開ける。布団で翩翩が寝ている。しかし、うずくまるような姿勢で苦しんでいる。

美千恵「どうしたの?」

翩翩「頭が痛くて、、、。」

美千恵「頭が痛いってまさか、、、病院行ってみるか。立てる?」

しかし、翩翩は返答しない。

美千恵「大丈夫?」

返答の代わりに、翩翩は全身をけいれんさせる。まるで、破傷風にでもかかったかのよう。やがて彼女の指や唇が紫色に変わる。しかし、一分ほどして元に戻り、代わりに大きないびきをかいて、眠り始めてしまう。

美千恵「誰か産婦人科に電話してくれる?すぐに彼女を連れていきたいの!」

杉三「一体何が起こったの?」

懍「子癇発作を起こしたんですね。こうなったら大変なことだ。蘭さん、タクシーを呼んでいただけますか?」

と、スマートフォンを取りだし、電話をかけ始める。

蘭「わかりました!」

彼もスマートフォンを取り出して、タクシー会社に電話する。

タクシーはすぐにやってきてくれた。美千恵が、翩翩を持ち上げてタクシーに乗せてやる。翩翩はうっすらと意識を取り戻したようで、

翩翩「私、、、?」

と、美千恵に尋ねる。どうやら何が起きたのか何もわかってないらしい。

美千恵「心配しないでいいのよ。いまから病院にいって、ちゃんと見てもらうから。」

懍「僕たちは、歩けないから、同乗しないほうがいい。」

水穂「わかりました。じゃあ、僕が付き添います。一人くらい男性がいたほうが良いでしょう。」

美千恵「そうね、じゃあ、水穂さん、一緒に来てください。」

杉三「僕も行く!」

蘭「馬鹿、産婦人科なんて言ってどうするんだよ!」

杉三「心配だからだ!病院っておおよそずるいことばっかりするじゃないか!」

蘭「そうだけど、今回は緊急なんだぞ!それに赤ちゃんがどうのこうのというのは、男である僕たちは、手を出してはいけないことなんだよ!」

杉三「そんなことは関係ない!」

懍「僕と蘭さんで、待機していますから、杉三さんも一緒に加えてください。彼の意思には逆らわないほうが良いでしょう。」

杉三「わかった!じゃあ、運転手さん、お願いします!」

運転手は手早く杉三を後部座席に乗せ、続いて美千恵と翩翩を乗せる。

水穂「じゃあ、行ってきます。」

ひどく心細いことが見て取れた。

懍「時々連絡をよこしてくださいね。」

水穂「わかりました。」

運転手がタクシーのドアを閉める。猛スピードで走り去っていくタクシー。

翩翩「水穂さんって、本当に周瑜さんにそっくり、、、。」

水穂「そうですか。」

杉三「なんでそんなことを言うんだ。」

美千恵「子癇発作のせいよ。子癇で意識がもうろうとして、うわごとを言っているんだわ。」

水穂「急がないといけませんね。」

美千恵「そうね、すぐに帝王切開とかなるかもしれないわね。」

数分後。産婦人科の建物が見えてくる。玄関前でタクシーは止まる。美千恵が、翩翩を背負って、病院の中に飛び込んでいく。すでに懍が連絡をしていたので、病院では診察の準備ができていた。水穂と杉三も、急いで追いかけていく。


杉三の家。待機している懍と蘭。外はもう、暗くなっている。

蘭「かなり時間がかかっていますね。」

懍「相当重症だったのでしょう。もしかしたら、今日か明日が誕生日になってしまうこともあり得ます。」

蘭「そんなにひどいのですか?」

懍「ええ。子癇は、母体にも胎児にも悪影響になりますからね。」

蘭「でも、今日か明日が誕生日になるとは、、、。」

懍「ええ、一番の治療法は、今すぐ赤ちゃんを取り出すことですよ。あれは、赤ちゃんがいることに母親が耐えられなくなったということですからね。先進国ではめったにないといわれますけれども、僕は、製鉄の講習をアフリカで行ったときに、子癇発作を起こした妊婦さんを何人か見たことがあります。最悪の場合、意識が戻らなくなって、亡くなった方もいました。」

蘭「亡くなる?」

懍「はい。それだって十分あり得る異常ですよ。おそらく彼女は、重度の妊娠中毒症だったのでしょう。僕らもそれに気が付いてやればよかったですね。美千恵さんが、赤ちゃんの胎動が遅いことを指摘したことがありましたが、その時からもう、危険信号だったかもしれません。」

蘭「そうですか、、、そんなに恐ろしい異常だったんですか。」

懍「はい。僕も、それを見逃してしまったので、今回のことには責任を取らなければなりませんね。」

と、蘭のスマートフォンが鳴る。

蘭「はい、もしもし。あ、お母さん。どうなんでしょう、彼女。ええ、はい、わかりました。じゃあ、僕たちもすぐしたくしてそっちにいきますから、待っていてください。」

と、電話を切る。

蘭「教授、重大な話があるので、病院へ来てほしいそうです。」

懍「では、僕たちも参りましょう。内容は大体わかります。きっと杉三さんが、言うことを聞かないのでしょう。それでは、水穂さんも止めることができないのでしょうね。」

と、スマートフォンをダイヤルする。


産婦人科。

看護師に案内されて会議室に入室する蘭と懍。

声「いやだ!嫌だ!嫌だ!それは立派な殺人だ!」

懍「やっぱりね。」

蘭「教授、どういう意味ですか?」

懍「行けばわかります。」

看護師がドアを開けると、机に突っ伏して泣いている杉三と、困った顔でそれを見ている水穂がいる。美千恵は、翩翩に付き添っているらしく、姿が見えない。

看護師「もう、何とかしてください。この人のせいで、彼女の治療が進まないんですよ!」

杉三「だって、お母さんが亡くなるのと、赤ちゃん亡くなるのとは偉い違いだ!お母さんが赤ちゃんを抱くことがどれほどうれしいかわかるか!それなのに、お母さんが生きられるように、赤ちゃんを殺害するとはひどすぎる!」

懍「杉三さん、そういう例はたくさんありますよ。」

杉三「教授まで冷たいことを言って!だって、これからお母さんになる人の喜びを奪うのか!」

懍「一体彼女は、どのような状態なのでしょう。説明していただけますか?」

医師「ええ、重度のヘルプ症候群です。血圧が極端に高すぎます。それに、このままでは母親が、脳出血になる可能性もあります。そうなれば、どうなるか、皆さん想像がつくでしょう。もし、胎児を生かすことができたとしても、未熟児で生まれてきますから、重大な障害がある可能性があります。もし、両方を生かしてたら、母親も下半身不随になって育児ができないのもかわいそうですし、子供も、重度の障害をもって、生まれてきても苦痛なだけでしょうから、、、。」

杉三「そんなら、僕の顔や手を見ればいいさ。まったく普通ではないだろう。頭も馬鹿だし、歩くことだってできない。でも、ちゃんと生きてますよ。それに、誰も完璧に健康ってことはあり得ないでしょう。いいじゃないですか、障害が残ったって。障害をもっていても、僕みたいに幸せな人生を生きている奴はいっぱいいます!蘭も教授も、歩けないけど、みんなしあわせに暮らしているよ!水穂さんだって、重い病気を抱えていますけど幸せだよ。それとおんなじじゃないですか!なんでみんなぶち壊しにしようとするんです!」

蘭「杉ちゃん、生きてくためには仕方ないことってあるよ!」

杉三「かといって、そのために小さな命を殺害してはならないと思う。それは、いけないことだと思う。どんなことであっても、与えられたものはしっかり受け止めるべきだと思います。それをやらなきゃ、人間社会は大変なことになるって、みんな言いますよね!」

水穂「あの、彼女はどうしているのでしょうか。」

医師「今のところ、安定しています。」

水穂「では、本人から話を聞くことは?」

医師「ええ、、、。短時間なら許可しましょう。」

水穂「わかりました。杉ちゃん、一緒に来てくれ。」

杉三「わかった。」

まるで、何かにとりつかれたように、水穂と杉三は、会議室を出て行った。





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