同窓会から物語は始まります。昔と変わらない人もいたり、すっかり見違えるような人もいたりと様々です。その場が楽しい人もいれば、そうでない人も。同窓会から掘り下げられる昔話が、自然と物語を紡ぎストレスなしで読み進める事が出来るでしょう。一万字以内で簡潔に無駄なく恋物語が構成させる作者様の技量に驚きました。すらすらと読めてしまう恋物語。最後のシーンに黄色い悲鳴を上げてします。木村悠の恋愛話が読めて幸せでした。作者様。ありがとうございます!
同窓会というイベントを好む者もいれば、忌み嫌う者もいる。それは、過去に残してきた爪痕がどんなものだったかによって変化するものなんじゃないかなって私は思う。でも、同窓会っていうのは、当時の先入観と今の自分を見つめ直し、新たな一歩を踏み出せる窓口でもあるんだなと思わせてくれるような作品でした。読み手の心を痛めさせる表現。逆に和やかにさせてくる表現。どちらも経験はした事はなくても、心のどこかで共感の持てる優しさがあり、とても読みやすい作品です☆