鉄の翼の備忘録

早瀬史啓

登場人物と世界観

※本作は主人公が三人います。


●アル・カマル皇国

 本作の舞台。

 皇主カリフはスレイマン。

 南半球に存在する小国。東方にアル・リド王国、

 内海を挟んで西方にエル・ヴィエーラ聖王国という二つの大国に挟まれている。

 北と南はそれぞれ、首長国が点在。

 古代戦争期以前から混迷後期まで、カッシート連合王国と呼ばれていた。

 

・ルーク

(ルシュディアーク・アブドゥル・スレイマン=シャリーア・アル・カマル)

 。14歳(本作開始時点)

 赤い目の少年。アル・カマル皇国皇主スレイマンの第二子。

 兄にイダーフ、異母姉のイブティサ―ム、異母弟のカダーシュが居る。

 とある事件で失脚。以降はルークと名乗るようになる。

 イダーフの要請に従い隣国のアル・リド王国へ赴く事となった。


・カダーシュ

(カデシュ・アブドゥル・スレイマン=ファティマ・アル・カマル)

 。ルークの異母弟。第三皇子。

 スレイマンと侍従の間に生まれた不義の子。

 二人の兄(イダーフとルーク)へ、コンプレックスを抱いている。


・イダーフ

(イダーフ・アブドゥル・スレイマン=シャリーア・アル・カマル)

 ルークの実兄、第一皇子。

 とある計画を企て、ルークへ隣国アル・リド王国行きを命じる。


・イブティサーム

(イブティサーム・アブドゥル・スレイマン=ナディーリャ・アル・カマル)

 ルークの異母姉。第一皇女。

 アル・リド王国の第一王子サルマンとは許嫁の間柄だった。

 とある事件により死亡。


・スレイマン

 アル・カマル皇国皇主カリフ。ルーク達の実父。血の病を患い、伏せっている。


・シャリーア

 ルークとイダーフの実母。第二后妃。


・アルベルト・シュタイナー

 ルークの先祖。鉄女神マルドゥークをはじめとする遺産の開発者。


・シーリーン

 ルークの元許嫁。ファイサルの末娘。


軍務ラシッド

 アル・カマル皇国の軍事機関。


・イスマイーラ

 ルークに同行する処刑人あがりの兵士。

 隣国に攻め滅ぼされたシリル(南カムールの遊牧民ベドウィン)の生き残り。


・ジャーファル

 元老院所属の青年。

 軍務に所属していた神童。

 カダーシュを次期皇位継承者候補として擁立。


・ファイサル

 軍務ラシッド所属の将軍。数代前には皇族との繋がりがある。シーリーンの父。


法務アードル

 アル・カマル皇国の司法機関。独自の権限が与えられている。


・ターリク

 罪人の処刑処罰、裁判の執行などを司る法務の長。


・ダルウィーシュ

 処刑人。


●元老院

 皇主の執政補佐、内政補佐を司る。


・マルズィエフ

 海洋貿易に詳しい元老院の貴族。

 過去に引き起こした問題のせいで西守とは犬猿の仲。


●流民

 居所を失って他郷をさすらう民。戦争難民、貧困者などが含まれる。

 

・アサド

 厳つい熊のような中年男。豪放磊落な流浪の民。

 

・カミラ

 流浪の民の少女。


遊牧民ベドウィン

 アル・カマル皇国とアル・リド王国の境、カムール砂漠で牧畜や交易で生計を立てる民。


・ハリル

 北カムール領主ニザルの一人息子。ルークの友人。


・アクタル

 南カムール領主兼アル・カマル皇国軍の将軍。北カムール領主とは犬猿の仲。


・ニザル

 北カムール領主。ハリルの父。


・アリー

 南カムールのベドウィン。イスハーク氏族の女性。


・ラビ

 南カムールのベドウィンの少年。 


●神代の民

 遥か昔は、原星民族とも呼ばれていた。血の病への耐性を持つ。

 本作の時代では人間との混血が進んでいるので純粋な神代の民はあまりいない。


竜の民ホルフィス

 神代の民の一つ。銀灰色の瞳と髪の外見的特長を持つ。

 竜を友と呼び、共に暮らす高山民族。

 現在はエル・ヴィエーラの保護区で管理されている少数民族。


・ウィゼル(ウィゼルシード)

 。16歳(本作開始時点)荷運びチャスキの少女。弓の名手。

 神代の民のうちの一つ、竜の民ホルフィスの生まれだが、容姿はエルフそのものという矛盾を抱えている。


●竜

 生物としての分類上は、恒温性の爬虫類に該当する肉食或いは、雑食の脊椎動物。

 陸上最大種の生物。

 最大で体長は7、8m。体高約4m。(アルルは体長2m、体高約1.8m)

 翼を持つ翼種、翼を持たない陸種、水中にのみ生息する水性種などが存在する。

 野生種はエル・ヴィエーラの高山帯と、アル・リド以北の外洋に生息。

 飼育されている竜は気質が穏やかで、懐きやすい雑食性の陸種が多く、主に農耕用や移動用の足として使役されている。

  

・アルル

 ウィゼルと共に行動する、幼体の白い竜。陸生の竜なので翼を持たない。

 馬肉大好き肉食獣。


●アル・リド王国

 アル・カマル皇国の東方に位置する大国。

 昔はカッシート連合王国の一部だったが、混迷期に国を捨てて離反した者達で新たに造られた。


・サルマン

 アル・リド王国の第一王子。

 武勇に優れた猛将であり、イブティサームの婚約者だった。

 (アル・リドは王国であるため、アル・カマル皇国の”皇子”表記と異なります)


・ダリウス

 アル・リド王国軍将軍。


・テべリウス

 アル・リド王国軍将軍。シリルを攻め滅ぼした張本人。


・タウル

 アル・リド王国軍ダリウス隷下の偵察支援隊イブリースの隊長。


・ファラン

 元剣奴ムンタキムの少年。タウルに率いられ戦地へ赴く。


・ユベール

 偵察支援隊イブリース所属の兵士。カムールの騎兵隊に潜入していた密偵。


●エル・ヴィエーラ聖王国

 太陽神の御子である聖王が治める西方の大国。

 古代の遺跡、遺産、出土品を国家規模で積極的に保護、保存している。

 

●遺跡遺産保護協会

 通称”協会”

 古代に製造された遺産や出土品の保護、保存を行っている。

 混迷期によって失われた文化的資料の最失を防ぐ目的で設立された。


・シルビア

 ルーシィと共に行動している女性。


●青の民

 青の髪と金色の瞳を持つ者の総称。


・ルーシィ

 青い髪と金色の瞳の風変りな旅人。予言めいたことを言い残す。


・イリス(IRIS)

 人間離れした怪力を誇る子供。その正体は、L411の端末。


・アズライト

遺跡で眠っていた青い髪の女性。


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鉄の翼の備忘録 早瀬史啓 @hayase_p

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