第2話「解放交渉」
―――竜胆白は相談する―――
俺は赤の国に行くにあたって、まずはスラムの問題を解決しなければならない。
スラムは今スラムと呼ばれるくらいだから無法地帯となっている。
そこをまとめて国を防衛する組織の基盤を作り上げる。それを数日の内に済ませなければならない。
俺はその為に今は俺が奪った形になるが、元々ブートンと言う男が作った組織デッドビートを利用しようとしているのだが、俺が赤の国に行った後を任せる為にブートンには元の座に戻ってもらう必要がある。
その為に必要な事はブートンの釈放なのだが、もちろん部外者の俺が何を言ったところで聞いてくれる訳もないのだが、あのアリアの影響力ならばそれが可能になると考えた。
本当に今日は忙しい日だと感じる。
まずは昨夜の事で王城に集まり話し合い、その後俺は楓に呼び出されて赤の国に行く事になり、その為にデッドビートの各員に方針とブートンの事を報告し、ブートンの協力を仰いでもう夕方。
アリア姫に協力してもらうために説得に来た。
元の世界での、二十代の頃の様だ。
格闘技をやめて、芸能界へと進出した時の様だな。あの頃は若かったとそう感じるが、体は今の方がよく動く。
この世界の人類は元の世界とはまた違った進化を遂げている事がよくわかる。
アリア姫の部屋の扉をノックする。
「どうぞ」とアリア姫が返事を返す。
「失礼しますアリア姫」
笑顔を向けて俺はアリア姫の部屋に入る。
アリア姫は今日もまた一人外の様子を眺めている。
いつこの部屋に来た時もアリア姫はずっと街の様子を眺めている。
それ程にアリア姫は街の様子が気になるのだろう。
「戻ってきたのは、赤の国に行く前にやるべき事で一つアリア姫の協力が欲しくて来たんだけど…」
「えぇ、なんでもおっしゃってください。私に出来ることなら…」
「一つ考えがあってブートンを解放してほしいんだけど、出来るのかな?」
ブートンはアリア姫の誘拐で投獄されている。なのにアリア姫に解放を頼むのはおかしな事だろうが、協力してもらえそうな人間は他にいなかった。
「何か、考えがあっての事なのですよね?その考えを聞かせて貰っても良いですか?」
「俺は赤の国に行かなくてはならないから、今のうちにスラム街の問題を解決したくて、そのためにブートンの協力が必要なんだ。ブートンと協力して悪の抑止力となる組織を作ろうと思っているんだ」
「よくわからないですけどわかりました。きっとこの国が良くなることを考えて下さっているのでしょう?私はそれに協力します」
アリア姫は迷いなく答えれるのかを見ただけで、元々考えさえあれば解放するのに協力するつもりであった。
※以下あとがき
最終更新は一月でした。
携帯で書いていたのですが、機種変更した事で色んな事が抜け落ちていました。
そして思い出して、久しぶりにログインしました。
あ、書かないとと思いましたが結構時間がかかってしまいました。
これからも応援して頂けると幸いです。
死んで異世界。そして侵略。 優華晨創ハーミット @hayatome
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。死んで異世界。そして侵略。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます