第3話 勝ち残ったツワモノ・・・
「人を見たら敵と思え!!」
過去のいじめ体験からそんな考え方を常としていた私ですが、人と関わる世界から離脱しようとは思いませんでした。
そんな感情を持った私でも、なぜか人と関わることを猛烈に求めていたのです。
つまり「人を見たら敵と思え!!」この考え方は、人と関わる事ありきの考え方で、言い換えれば人と関わらなければ絶対発動しないシールドです・・・
過去の体験から無意識に自分を守る術を考え出した私ですが、人と関わらないという絶対的な正攻法は取らなかった。
ぶんなぐるけど、切りつけるけど・・・
人には会いたかった・・・
関わりたかった・・・
という事になります。
本当にめんどくさいヤツでした。本当にそう思います。
そんな私でも「人に会いに行けば」中には素晴らしい人もいて、こんな「ぶんなぐるぞ、切りつけるぞ」と始終殺気立ってる私を受け入れてくれる人もいました。
その人達は今も友人です。
もちろん、数少ない友人です。
けれど大事な人達です・・・
本当に、出会ってから〇十年・・・
今も私を理解し、あの頃のとんがりを笑ってくれる人に出会えた事は私の宝物でもあります。
もし、今自分と他人との間に何か違和感を感じている方は、傷つくかも知れませんがそのままの自分でいろいろな人に会うべきかも知れません。
もちろん、簡単なことではないのは重々承知です。
私は幸運にも彼らに出会えた。
しかし、出会うには、「出会うために出かけなくてはならない」のです。
これは、マストな事です。
「人を見たら敵と思え!」そう武装していたあの頃の私に唯一、「良かったな」と思える事は、敵意が生身の人間に向けていた所かも知れません。
向けられている方はたまったものではありませんが、その中で「わかってくれる人」に出会える事もあるという事です。
しかし、この頃の私はそんな「幸運な出会い」も幸運とは思わない事が、重症な部分ではあります。
彼らを「宝物だ」と思えたのは恥ずかしながらつい最近です。
思春期に鋼鉄の箱に心をぶち込んでしまうと、その箱を開けるのは時間がかかる事だと思います。
また、開けられない人も事実いらっしゃると思います。
まず、鋼鉄の箱が存在しているか否かを自分に問う事が第一だと思います。
もしあったとしたら、まずは触らず「自覚」することが大事・・・
無自覚で〇十年生きてきた実例(私)もいます。
もしかして なんだか つらくないっすか?? 浦沢 蜜 @un-aperitif
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