もしかして なんだか つらくないっすか??

浦沢 蜜

第1話 人を見たら 敵と思え!!

「人を見たら 敵と思え!!」

過去の私を超分かりやすくご紹介させて頂くなら、この言葉一言ですんじゃいます。マジでこの一言につきます。

そして、これを旗印につい最近までガシガシ行軍しちゃいました……

現在、結構良い歳です…


「人を見たら 敵と思え!!」

なぜこの恐ろしい旗印を掲げてしまったのかというと、中学校の時にあったいじめです。もう、遠い昔の事なのでいじめのきっかけは忘れましたが、一年間クラス全体に無視されるといういじめにあいました。


一つだけ覚えているのは、母に新しいお弁当箱を買ってもらった次の日から始まったって事です…前日は「わ~新しいお弁当箱だね~」なんて友達に褒めてもらう想像をしてたのも覚えてますよ。


確かもう新学期は始まってグループがそれぞれ出来ていたので、私のいたグループから外れたら、私は一人でいるしかなかった。


しかも、私が学生の時からカーストはありました。

私は最下層に属していましたので、最下層の人間を仲間に入れてくれるグループはなかったのです…


みんなが机をくっつけている真ん中で、一人黒板の方を向いて食べるお弁当。

辛かったな…学校行きたくなかった…うん。そうだった…

けれど、私はそんな状況でも一度も学校は休みませんでした。皆勤賞でした。


こんな状況でも学校に行けたのは

「こんな、クソみたいな奴らにまけねぇぞ…」と心底思ったからです。



          ****************



「人を見たら 敵と思え!!」

この恐ろしい考え方はこの「いじめ」がきっかけできたものだと思います。

今の私には良くわかります。(今と言ってもやや最近ですが…)


「まけねぇぞ…」と思ってしまった事で、自分の心を硬い硬い鋼鉄の箱の中に入れてしまった。

そして、一番良くなかったのは傷ついた心の手当をしないで、とにかく硬い硬い鋼鉄の箱に放り込んでしまったという事です。


傷ついた心は頑丈な鋼鉄の箱の中にあるので、それ以上は傷つかなかった。

けれど、ちゃんと手当も受けられずにずっと傷ついたままだった。

けれど、箱の中だから外からは見えないし、これ以上傷つかない。


そうして、いつしか鋼鉄の箱自体が私の「心」になりました。

そうして私は本当の「心」を忘れてしまします。

その後、その「鋼鉄の心」のままたくさんの人と出会っていきます。


「人を見たら 敵と思え!!」

つらい経験を経て、自分を守るために作った鋼鉄の心。

でもこれは本当の心ではないんです。あくまでも、箱です。


『ひねくれた性格は生まれつき』

『性格がくらいのも生まれつき』

『怒りっぽいのも生まれつき』


そう思っている方はいらっしゃいませんか?

もしかしたら、気づかないうちに本当の「心」を箱に放り込んでいるかも知れませんよ。


私自身「人を見たら 敵と思え!!」というのは生まれ持った性格だ。

だから治らないと思っていました。

しかし、本当の「心」がありました。

鋼鉄の箱に放り込んだ心です…すっかり忘れていました。


次は「鋼鉄の心」が何をしてきたかを書いていきたいと思います。

もしかしたら、心当たりがあるかもしれません。

まぁ、無い方が良いと思いますが…


とにかくひどいので、反面教師になればと…

そして、自分への戒めに書いてみたいと思います。



◆読んでくださってありがとうございました。

また次の機会にお会い出来たら嬉しいです◆









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