20時、三日月の浮かぶ西の夜空

 20時、三日月の浮かぶ西の夜空は私の夜空。


 勤務を終えて庁舎を出た私は夜空を見上げながら歩いていてそんな事を思っていた。そこで響いたのは無粋な着信音。嫌々ミニバッグから携帯を取り出すと着信ボタンを押した。その電話はある人との間で「DMZ」と勝手に呼んでいるバーのマスターからだった。

三日月みかづきさん?……あんたの彼氏、酔い潰れそうだけどなんとかならないか?何か嫌な事があったのかおっそろしいペースで飲んであっという間に潰れた。静かなのはいいんだけどさ」

「ってあいつは敵であって彼氏じゃねーし。でも行くわ」

電話を切ると携帯をミニバッグに戻して店に向かった。


 バーでは30歳ぐらいの背広姿の男性が酔い潰れていた。お手上げという仕草をするマスター。

とりあえず男の隣に座ると何も言わないのにグラスに水が入って出てきた。さっさと連れて帰って欲しいって事らしい。

「マスター、まずはタクシー呼んで。これじゃ引き取るにしても担いでとかなんて無理。あとビールぐらい奢れ。こいつ引き取るんだからさ」

そう言ったらあっという間にギネスビールの大パイントが来た。

「悪かった。じゃ、これは店からの奢りで」

ま、これぐらいないとやる気でないわ。


 20分ほどでタクシーがやって来た。私はマスターに男を運ばせた。タクシーに私が乗り込む前にマスターに確認した。

「こいつの会計は?」

「また来た時、彼からもらうからそこまではいいよ」

「分かった。こいつにも言っとく」

タクシーの運転手さんに行き先を告げた。ここから30分ぐらい。こいつのせいで大金が吹っ飛ぶねえ。


 私は男を叩き起こした。タクシーが目的地に着いたのだ。支払いを終えて車外に出たけど続いて降りて来ないので車内に顔を突っ込んだ。

「起きて自分で降りろ。自分で歩け」

声にならないうめき声。男の意識は少し戻ってきた。なんとか自分の足では歩けるらしい。よろめきながらも車外へ降りてくれた。やれやれ。

「ついてきて」

そういうと私はミニバッグから鍵を取り出しマンションのエントランスへ入った。男をエレベーターに乗せ2階で降りた。ここで彼はようやく事態を少し飲み込めたらしい。

「ここは俺のマンションじゃない」

「そりゃ、そうだ。私の家だよ。とやかく言わずついてきて」

ふらふらな男を誘導しながら家のドアを開けて廊下の明かりを付けると家に男を入れてドアを閉めて施錠した。

「奥の部屋に行って。手前の部屋は私の寝室。開けるな。入るな」

居間のソファーベットまで連れて行くと座らせて着替えと水を持って行った。

「背広脱いで寄越せ。しわになるぞ。……靴下、お前のくっせーな……おまえ、それぐらい自分で脱げ。これ、トレーナー。うちの親父が泊る時用だけどサイズ合いそうだからそれを着て、そして寝ろ。あとこれは水だから飲め。もっと欲しければ冷蔵庫にペットボトルがある。お前の話は明日土曜日の朝、聞いてやる。良かったな。私も明日は非番だからさ」


 夜明け前。隣のリビングから呻き声とも泣き声ともつかない声が聞こえてきた。私は様子を見に行った。連れてきた男が寝たまま泣いていた。

「おい、大丈夫か?」

男の意識はしっかりしていた。

「……すまん。泊めてくれたんだな」

「あんなあんたを一人にしておいたら怖かったからな」


「そこの椅子に座れよ」

男は言われるがままにダイニングの食卓の椅子をそっと引き出すと座った。

「なんで、俺なんかお前の家に連れてきたんだ?」

私は右手の平を彼に向けてつきだして話を塞き止めた。

「待て。コーヒー淹れてやるから話はそれからだ」


 お湯を沸かしつつペーパーフィルターをセットして濃いめに淹れようと冷蔵庫に入れておいたコーヒー豆の粉を多めに入れた。

 背後では男が勝手に話を始めた。

「俺が手がけていた事件、控訴期限が昨日だった」

ヤカンがかん高い音を立てたので火を消してお湯を少しだけ注いで蒸らした。


 私もその事案の話は知っていた。18歳と22歳の男性による強盗。18歳の男性が銃を発砲して56歳の警備員が重傷を負った。強盗致傷罪は量刑が軽くはない犯罪だ。


 そう。その事件だ。撃ったのは認めている。否認事件じゃあないさ。反省もしている。22歳男性の方が主犯のはずなのに銃を撃ったという点だけ重視されて一切の証言が聞き入れられず18歳男性、これが俺の依頼人で被疑者だった訳だけど主犯にして発砲したという事で懲役7年になった。22歳の方は懲役5年で執行猶予がついた。

 警察は調べなかったみたいだけど、銃を手に入れて依頼人に持たせたのは22歳の方だ。撃てというそぶりをしていたって証言もあったけどな。裁判官に勘違いだろうって片付けられた。22歳の方の証言の方が信憑性がある云々。どうも話が上手すぎて検察がそれを見抜けずむしろ話に乗っていったらしい。

 俺の依頼者は何を言っても聞いてもらえない。銃を持っていて撃ったんだから主犯。その絵図しかない。何を言っても嘘だって判断される。

彼は嫌気がさしたんだろうな。依頼人は一審の結果を受け入れるって言った。控訴期限は昨日までだった。意思は固かったよ。

 親御さんも病気で多分あいつが出てくる前に私達は死んでるでしょうって言われた。従犯とされた22歳の男性の不確かな証言。検察もデタラメなら裁判官もデタラメ。控訴しても二審で覆る可能性は低い。諦めて早期の仮釈放を狙いたいという彼の判断は正しいだろうよ。罪がないわけじゃないしな。でもそれが正義なのか?どうみても逃れた奴、罪をなすりつけたとしか思えない奴がいるのに。俺は果たすべき仕事が出来ていたのかって思ったらやり切れなくなった。

 すまん。こういうのはたまにある。慣れなきゃならないのにな。


 私は淹れたコーヒーをマグカップ2個に注ぐと1個を彼に突き出した。

彼は美味そうにコーヒーを飲んだ。

「私からすりゃ、警察の描いた絵図を容赦なくぶっ潰してくるあんたが大嫌いだけどさ。今、あんたが話してくれた正義の話はこっちも胸が痛むわ」

 そういうと私は身を乗り出して彼に軽くキスをした。

「こっちに来て。まだ朝まで時間はあるから」

彼の手をひいて私の寝室へ連れて行った。


 朝、なんで私、彼と寝ようなんて思ったのかなと思いながら目を覚ました。嫌いじゃない。じゃなかったら連れて来たりはしないし自分の部屋、ましてベッドで一緒に寝るなんて事もしない。そんなのは当たり前だ。

 そして仕事上は天敵ですらある。彼には何回か捜査上の失態を見つけられて呆れられてDMZでは散々説教された事もあるし。でも、勉強にはなった。尊敬すべき天敵。それが彼だった。


 DMZと呼んでいるバーは私がたまたま足を踏み入れた店だった。そこにあいつはスツールに座って飲んでいた。あいつはウィスキーをショットでひっかけていた。

 その何日か前、私の関係していた事案を捜査不備を突いて完膚なきまでに叩きつぶしてくれていた。捜査主任はメンツ丸つぶれだった。監視カメラのチェックが完全でないと気付いた彼は調べて回り反証を固めて検事に突きつけたのだった。

 彼のスツールの隣にいきなり座ると私は絡んだ。

薩摩さつまです。私のことは見たことあるよね、先生。弁護士の仕事は正義の邪魔をすることか?」

そんな青臭いことを言ってしまった。そもそもこっちの大ポカであり捜査主任の手抜きが失敗の元凶だったのだから。すると彼は誠実にその疑問に答えてくれた。

「薩摩さん。そちらの同僚の皆さんからは三日月みかづきさんって呼ばれてたっけ。今回の事案については捜査不備は指摘せざるを得ない。むしろ正義を正したと思うが」

「その件は……すいません」

「俺に謝ってもしかたないよ。依頼人が一番迷惑被ったんだからね」

「はい」

 そしてしばらく刑事司法関係の話で意見を戦わせる事になった。その中で印象的だったのは刑事司法をシステムとして見たときの弁護士の立場だった。

「真実が分かれば素晴らしいけど無理だ。検察に代表される捜査側と被疑者の権利を代理する弁護士がきちんと機能して初めて裁判官、裁判員は事件について一定の判断を下せる。正義はそのシステムをきちんと機能させないと生まれないよ」

それから私達はそのバーを「DMZ」と呼んでたまに一緒に飲むようになった。


 私は彼が目を覚まさないようにそっとベッドを抜け出るとシャワーを浴びた。バスタオルを巻いて薄暗い部屋に戻ると彼を叩き起こした。

「おい、こら。起きろ」

彼は薄目で私を見ながらと言った。

「……『おい、こら』って語源知ってる?三日月さん」

「明治維新後、薩摩出身の巡査が『子ら』といってたって奴だろ」

「ご名答。名は体を表すって言うけどね。そりゃ、嘘だなって分かった」

ニヤリとする彼。意味が分かって顔が今更ながら真っ赤になった。それこそ、こらっ、だ。

「アホ。だいたい私の出身は関西だよ。薩摩隼人の巡査の言葉なんてどうでもいいから風呂でシャワーでも浴びて来いって」

「はい、はい」

彼は脱ぎ散らかしていた下着類を掴むと風呂場へ向かった。


 私も寝室で服を着ると風呂場に行った。

「バスタオルは置いとく。あと洗面台に新しい歯ブラシ出しとくから使って」

シャワーの音がきこえる中で彼の声が返ってきた。

「ありがとう」

「ワイシャツは洗濯して乾燥機に掛けるよ」

「いいよ、そこまでしなくても」

「言っとくけど、汗臭いんだけど。別に許可を求めてない。これは通告だ。強制執行する。ここでは私が法だ、お分かりか?」

「……よろしくお願いします。異議申し立ては取り下げます」

彼は不利を悟ったらしい。おせえよ。エロ弁護士。

「よろしい」

 彼のワイシャツをさっさと洗濯機にぶち込んで洗剤を入れて動かした。ついでに左手で鼻をつまみつつ右手で靴下も拾ってきて洗濯槽にぶち込んでやった。


 ベーコンと卵、あと適当に冷蔵庫にあった野菜をぶち込んでスープを作って風呂から出てきた彼と一緒に食べた。あれで二日酔いではないって酒に強いな、先生。

 そしてまたコーヒーを淹れてマグカップ2つに注いで渡した。

「なんていえばいいのかな。三日月さん」

彼は食卓でコーヒーのマグカップを回しながら言った。

「何も言わなくて良いよ。私は職務上あなたを嫌う以上に、個人としてのあなたが好きだと思っていた事に気付いたからそう行動した。その事に疑問ありますか、弁護人?」

「いいえ。俺もその点は同様だったから誘われたのに乗った」

「悪かった?」

「いや。何故いがみ合ってきたのかなっていう疑問の方が大きくなった」

「職業上はこれからだってずっとそうじゃないの?」

「それは否定しない。でも個人としては別だよ。三日月さん」

こんな形であいつとは個人的には付き合うようになった。考えてみたら口説かれてすらいないよな。っていうか私がなんかしちゃってるし、って自分で自分を呆れた。


 彼との付き合いはたまにお互いの家に泊る感じで進んだ。あいつはあいつで忙しいし、私だって同様。仕事の合間に飲んでお互いに気が乗ったら泊る。そんな関係。

それを変えないかと言い出したのは奴の方だった。

「なあ、三日月さん。結婚前提に付き合ってくれないか?」

そういう話はいつか出るかなと思ったけど思ったよりは早かった。まだ3ヶ月ぐらいだもんな。そして考えないわけじゃなかったけど、そう簡単じゃないよなあとも思っていた。

「こんな事を思った相手っていないし、そう思えたからこうなった訳で。三日月さんは俺じゃ嫌かい?」

「別に嫌じゃないけど、許可取れるかな。あんた、うちの会社に敵が多すぎるのよ」

警察官の結婚は上司への報告と許可がいるのだ。

「アンフェアな事はやってない。検事相手に法廷上の駆け引きではないとは言わないけどね。警察官にはどちらかというと俺の方が騙された方が多いと思うんだけどな」

「分かってるって。うちはどうせ絵図描いてそれに従ってやるのが流儀だからね。あなたにとっては嫌な組織だろうなって思うわ」

「別にそれが嫌な訳じゃない。変わっては欲しいけどね。絵図に合わない事を無視したがる人が嫌なだけ。君はそれはしないからね。そこは尊敬してる」

 「DMZ」バーでの出会いを思えばちょっと恥ずかしい話ではあった。ただ私が捜査主任だったら、あれはなかった。私が刑事になった時の師匠もそういう人だった。


「えーとね。考えてみたら恋人って事かどうかも言葉にした事なかったから、そこから始めましょうね。まずは恋人から。んで結婚については上司に探り入れるわ」

「仕事はなんなら、うちの事務所の調査員って仕事もあるよ。面倒な事件の依頼が増えていて俺じゃ手がまわりきれなくて困ってた。君なら歓迎だ」

「そりゃあ、あなたの所ならそういう仕事もあるでしょうよ。でも私もノンキャリとは言え定年前には警視正で署長になるぐらいまでは狙ってんだからさ。簡単には諦めたくないわ」

「あ、今のは不躾だったな。すまん。でも一緒にいて欲しいと思ってるのは本気だよ。三日月さん」


 結論から言えば私から付き合っている相手の名前を聞いた上司は「三日月、そりゃダメだ。別れろ」と言った。この瞬間、辞めるしかないなと思った。彼は一人だと危うい。誰か一緒にいる必要があった。どういう星の巡りか知らないけど、その役割は私に当ってしまったらしい。そして、もうそれでいいと思っている私がいた。

「じゃあ、辞めますけど」と言ったら上司は引き留めもなかった。一番むかついたのはその事かも知れない。優秀なつもりだったけど捜査官としての優秀さと公務員としての優秀さはイコールではない。多分私は前者に心が傾きすぎているとその上司には見られたのだろう。


 最初に刑事となった時に面倒を見てくれた師匠がふらりとやって来た。人目を避けるためか近くの喫茶店に呼び出された。今は県警本部詰めの10歳年上のノンキャリ出世組だ。

「三日月、三重弁護士と付き合ってるって話、本当なんだな?」

肯いたら目を丸くした。

「そりゃ、凄いな。会社での評判は最悪だけど腕は良いし、彼のやり方は文句も言えないな。任官して検事の側にいたら出世間違いなしだったろうに」

「先輩の言うとおりの人だと思います。彼は彼なりに正義の側に立ってはいます。検察側だけじゃ裁判は成り立たないからって言ってました」

「何か個人的な思いはあるんだろうね。刑事弁護人なんて100弁護して100有罪で運があれば1つぐらい無罪が取れれば凄腕な世界だし。それが検察が長年掛けて作り出した数字だからね。彼はその中で我々の間違いを見つけて、ほんの少しかも知れないけど数字を変えている。そんな彼と一緒になって何をするんだい?」

「そうですね。専業主婦だけって事にはならないですね。彼の仕事の手伝いとかやる事を考えてます」

「多分、表だってお祝いする会社関係者はいないと思うけどおめでとう。何をできるか約束は出来ないが、相談したい事があったら連絡をくれたらいい。私は君に対して問答無用で窓を閉めたりはしない。話を聞いてアドバイスするぐらいは出来るだろう。悪いけどダメって言う事の方が多そうだけどな」

そういうと彼は右手を差し出してきたので力強く握り返した。

「ありがとうございます」

彼は伝票を持って立つと「三日月、幸せになれよ」と言って喫茶店を出て行った。こうして私の神奈川県警でのキャリアは巡査部長で終止符を打った。


 退職するとさっさと彼と婚姻届を出して三重三日月みえみかづきになった。実はちょっとうれしかった。姓が薩摩って女性としてはすごく苦手。小さな頃は変なあだ名を付けられる原因になってたし警察に入ったら入ったで下の名前で呼ばれる方が多くなっていたし、その警察も辞めた訳で拘る必要はどこにもなかった。


 そして彼が言っていた弁護士の調査員の仕事を始めた。彼が刑事裁判専門で捜査の穴を見つけてきたのは、ちょっとした追加調査にある事を知った。彼は人々の間に入り正体を消すのが上手い。才能と言って良い凡庸な風貌。覚えられにくい人なのだ。それでもって彼の見かけによらない頭脳が必要な情報を探し出して引き出す。

 私もその手伝いをするようになり、他の弁護士からの依頼による調査も請け負った。もう一人助手を雇って彼を半人前程度に出来た頃に子どもが出来たので産休に入った。


 もう彼の慌てぶりは見ていて微笑ましいなんてレベルは超えていた。「仕事も忙しいんだし、家の事は私が出来るからパパは仕事をやって」と何回言ったやら。調査員第2号となった防府くんもあきれていた。


 彼が夕食後洗い物をしてくれている時、ふと彼に一つの約束を提案した。

「私達、子どもが生まれたら絶対に名前では呼び合わない。パパ、ママがいいわ」

「なんで?」

彼は怪訝そうに問い返してきた。

「私の名前って正直お父さんがその夜の月を見て決めてくれちゃってさ。恥ずかしいのよね。それにお互いの名前を言うと前の会社思い出すことが多いから」

彼は苦笑した。

「真の名前じゃ昔の血が騒ぐのかな。あの頃、言葉遣いきつかったものなあ。……イテッ。ごめん。もう言わないから。じゃあ、これからはママって言えばいいのかな?」

「そう。そうして。お願いだから。パパ」


 2000年1月31日、娘が生まれた。パパは私達のお父さん、お母さんたちの希望は一切却下した。

「俺と三日月さんの子どもだから俺たちで決めます。女の子なら陽子にします。もう決めてましたから」

パパの名前から一文字。そして私の「月」に対する因果から選んだ。だから陽子。いい名前よね。


 陽子はうちが「パパ」「ママ」と言い合っているのを見て小学生ぐらいの時分に不思議に思ったみたいだけど、二人がそう言っているなら少なくとも家ではそういわないといけないんだと思ってくれて守ってくれていた。ただ小学校で学年が上がって行くにつれて外じゃ「お父さん」「お母さん」って言っていたらしい事には気付いた。このせいで家にあまり友達を連れてこなくなったのは誤算だったな。

 その点は「ごめんね」と思わない事もない。パパもママも家でパパの言う『真の名』を言い出したらあの頃に戻ってどこまでヒートアップするか正直自信ないからね。家じゃあなたのパパとママでいたいから。辛抱して欲しいな。

 まあ、陽子が母親になる時、どう子どもに呼ばれるかは自由にしたらいいのよ。それまでは私達の事は「パパ」「ママ」って呼びなさいね。


※DMZ=Demilitarized Zone、非武装地帯の意。

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短篇集)虹を見たから 早藤 祐 @Yu_kikaze

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