森へ不用意に踏み入ってはいけません

アウディとアンの兄妹は森の奥の小屋に近寄り、老婆に招じ入れられる。お茶をいただき夕飯もごちそうになり、床に入ると……。

タグには「童話の予定でした」とあるが、むしろ原初の童話・おとぎ話はこういう身も蓋もない展開と結末が多かったのではという気もしてくる(私がこどもの頃に読んだおとぎ話には、わがままな女の子が魔女の家に迷い込んで好き放題したら薪に変えられて燃やされたという話もあった)。
個人的には、TF好きとして、ああなってしまった後の二人の心境を中心に想像してしまう。作中後半、視点は魔女や村人に移っていくのがやや残念だが、あの結末を考えればその処理はやむを得ないところか。
「どぎつい要素をなるべく削った一般向け用」ということでもあり、カクヨムでどこまでできるかの判断も難しいものではあるが、もう少し踏み込んだものも読んでみたい……と最後に身勝手なリクエストを。