勇者と呼ばれた彼を待っていたのは、孤独で果て無き戦いだった

勇者という存在は人々に希望を与える存在である。その前提は何処の物語でも同じですが、果たして目的を達した後はどうなるのか……と考えると、様々な結末が浮かぶでしょう。
そしてこの物語での勇者に待ち受けていたのは、先の戦いで勝利や功績を称賛されるどころか、あらぬ噂や風潮で迫害を受けるという掌を返したような日々でした。
しかし、彼はそれに抗うどころか黙って受け入れて、耐え忍ぶように日々を過ごしていく。しかし、これは彼が諦めた訳ではなく、勇者が決めた一種の誓いであり、それを守り通していく姿も勇者であった名残を感じさせます。
英雄と呼ばれた男の孤高の戦い。自分に厳しく、他人に優しい。そんな男の生き様を見たい人は、是非御読み下さいませ。