第45話 後継者を決める

ある日、劉備は荊州の牧、劉表から招待を受ける。劉表が劉備を招待した理由は後継者を決める為だった。劉備は後継者に劉埼を押す。たがこの時、衝立の裏でこっそり後妻の祭氏が聞いていた。


蔡氏は蔡瑁に会談の内容を話した。


「劉備がそんなことを言ったのか!」


「このままじゃ劉琮が後継者に成れないわ」


「一度、後継者が決まれば覆る事はない」


「貴方から劉琮を後継者にするように言ってよ!」


「それは無理だ」


「どうして」


「義理の兄でも後継者の問題には何も言えないんだ」


「じゃあ、どうするの?」


「どうと言われても時間がなさ過ぎる」


その日の夜 蔡氏は劉表から後継者について話された。


「理由は分かりました。ですが心配です」


「何がだ」


「長男だからと言うだけで後継者を選んでは

今後、劉埼は自身の立場に甘えてしまうのでは」


「立場に甘える?」


「そうです。今までは劉宗と比べられていた為に劉埼も日々精進していますが、後継者を決めてしまえば立場に甘えて何もしなくなるのでは?」


「ふむ、それもそうだな。ではどうするか?」


「劉埼を後継者にするのは構いませんが、彼に危機感を持たせるべきです」


「危機感を持たせる?」


そして蔡氏は劉表にある提案をした。



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三国志 蜀の三國統一 @wer

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