第5話

「おめでとうございます ご当選いたしました」

ここは夢の中っていうのは間違いない。

そして夢の中でありながら意識があり、目の前の女神と名乗る女の子が何やら言っている


「当選?何のことだ、、?」


「あなたこの前死にましたよね? それで神様が一日一回誰かランダムに転生させるんです。

それに当たったんです!おめでとうございます!日本人初ですよ!選ばれたの!」


お、おぅ まあそんなこと言われても全然実感がわかないのだけれど。

「できることなら獣耳の美少女や可愛いプリーストなんかと冒険へ行きたかったな」

「実はあなたが転生された世界はほとんどあなたが住んでいた世界の作りや周りの人間関係が同じに作られています。まぁ折角生き返れたのですから十分楽しんでください!」

背中まで伸びる綺麗な青色の髪を揺らしながら言った。

「何か使命とか役割とかないんですか?異世界転生されたらみんな魔王倒しに行くとかあるじゃないっすか?」

「あぁ~~よくいるんですよね~そういうキモオタ」


え?先ほどまでの優しい口調とは大違いのしゃべり方だ。過去になんかあったのだろうかずっとぶつぶつ言っている。


「何があったか知らないが異世界に行けないというには与えられた今の現実を楽しむとするよ

ありがとう、女神さま」


「そうよ、素直に感謝すればいいのよ、それじゃ   あ、そうそう、これからあなたの周りで

あなたの大切な人が誰か死ぬわ それが何人なのか誰なのか そして相馬さん あなたは三回だけ一日前に戻せる力を与えるわ 事が起こる前に強く願えば一日前に戻るはずだわ

助けなさい 誰が死んでしまうかは私でもわからないわ」

なんだよそれ 彼女言葉は嘘に聞こえなかった

「はっ?ちょっと待てよどうゆうことだよ、、意味わかんねぇよ」



*  *  *


気がついた時には次の日の朝だった

「おはよ!お兄ちゃん!  どうしたの?すごい汗だよ」

見ると着ていたTシャツは汗でぐっしょり濡れていた

  俺の大切な人が死ぬ、、、 

夢の中で言っていた彼女の言葉が現実で聞かされたかのようにはっきりと頭の中で繰り返される

こんな転生聞いたことねぇよ


「優衣、、、え、英麻は!?無事か?」

「何言ってんの?まだすやすや寝てるよ  あたし図書館行ってくるね~」

気を付けて行って来いよ、は~いと軽く答えた優衣は飛び出していった


本当に女神?の話を信じていいのか、、夢だぞ、

でも全然冗談で言ってるようには聞こえなかったな、 俺はこれからどうすればいいんだ、、


「おはよ~圭太お兄様~そんな深刻な顔してどうしたんですか?」

英麻がぼさぼさな髪を掻きながら俺の顔を覗き込んでいる

「何でもないよ、俺が守るからな、」

英麻の顔が一瞬ひきつったような気がした

「守るって何から~?変なお兄さん」

「あぁ俺もよくわかんないよ」


あんな夢を見たが特に何をすればいいのかわからなかった

午前中は英麻と話をしたりゲームをしたりしていた

あるレーシングゲームをしている時だった英麻とは10位の差をつけて最後の一周にさしかかった時だった

プルルルルル


夢中になっている俺はそばでなっている固定電話の音に何も気づかなかった


「うぇ~い俺の勝ちーー英麻は弱いな」


プルルルルル


実際ほんとに弱かったcpの強さレベルは一番低くしたつもりだったのにいつもビリに近い順位だった

「お兄さんまた私の負けです次は何を脱げばいいですか、、私もうこれ以上、、もう/////」


「いや、そんな賭けしてないから 脱ぐな脱ぐな」


「そんなことよりさっきからめっちゃ電話なってますけど、出なくていいんですか?」

英麻に言われ気づいた俺は電話に出た

「はい、そうm」

言い終わる前に向こうから話を始めた

「相馬さんのお宅ですか?落ち着いて聞いてください 相馬優衣さんがたった交通事故に巻き込まれてしまいただ今大学病院へ搬送されました」


何も考えられなくなった 考えたくなかったが昨夜の夢を思い出してしまった



しかしまだこの出来事始まりに過ぎないことをまだ誰も知らない




次回 それはいつでも突然やってくる 

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最近の主人公は異世界に行きすぎではないだろうか? @komornn

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