小さくまとまった現代ファンタジー(ネタバレ要素あり)

ヒーロー対怪人、というシンプルな構図の作品。
故にヒーロー、ヒロインの関係の構築過程をスムーズに進めることが出来、短期間で人物を良く知れます。
ただ、怪人が暴れまわる描写があるのにその存在が世間から秘匿されている、というのは引っかかり、そこの説明は欲しかったというのが本音です。

文章の方は表現に関心する事が多く、さらに見やすいという長所が光ります。
地の文が時々会話文章といっしょくたんになるのがマイナスと言えますが、作風を考えれば正しいと言えるかも?です。