『世界』を翔ける本屋
高柳神羅
第1話 『世界』を翔ける本屋
「うひゃーっ」
ぱしゃぱしゃ、と水溜まりができた地面を蹴りながら、俺は目に付いた建物の軒下に飛び込んだ。
ああ、酷い。買ったばかりのシャツがぐしゃぐしゃだ。白くてぱりっとした着心地が最高だったのに。
腕に付いた水滴を掌で拭い、握り締めたままだったビニール傘を建物の入口に立て掛ける。
まさか、傘が壊れてて開かないとは思ってもいなかった。壊れてるって知ってたら別の傘を持ってきたのに。
この傘は帰り道に何処かで捨ててやろう。
ふぅ、と一息ついて、俺は建物の方を振り返った。
こいつはまた随分と古い建物だな。
一昔前の駄菓子屋を彷彿とさせる作りの戸には、営業中と書かれた古い木の札が掛けられている。何かの店らしいが、建物の中が暗いせいで此処からでは何の店なのかは分からなかった。
入口が開いているので営業はしているようだが、こんな状態で客は来るのだろうか。
どうせ雨がやまないと身動き取れないわけだし、ちょっと覗かせてもらおう。
俺は傘を持って、店の中に足を踏み入れた。
まず意識が向いたのは、山吹色の光を放つ吊りランプ。
あれってキャンプとかで使うようなやつだろ。電気じゃなくて油で火を点けて照らすタイプのランプだ。
仄かに匂っているのはランプの油の匂いか。
ランプに注目していると、店内の暗さに目が慣れてきたのか周囲の様子が見えるようになってきた。
まず、目に付いたのは壁に掛かっている巨大な飾り看板だった。
民芸品なんかでよく見るような細かい彫刻が施されている焦げ茶色の板に、弓が括り付けられている。弓は実際に使われていたものなのだろうか、あちこちに指の跡と思わしき汚れが付いていた。
看板の下には、木製のカウンターがある。品物を陳列するためのカウンターというよりは、喫茶店のカウンター席を連想した方がしっくりくるようなカウンターだ。しかし椅子はないので、何のために誂えられたものなのかは分からない。
カウンターの周囲には、本棚。木製の年季が入った棚で、中にはぎっしりと本が収められている。古いが清掃はこまめにされているようで、本棚は無論のこと収められている本にも埃が付いている様子は見られなかった。
本棚の横には、壺が置かれていた。表面に描かれている青い薔薇の花が綺麗だ。値札が付いていないので売り物なのかどうかは分からないが、そこそこの値打ちものだということは何となく分かる。
此処は……何の店だろう。本屋?
訝っていると、カウンターの奥の方で何やらごそごそという音がした。
そちらに目を向けると──ひょっこりと、くたびれたシャツを着た初老の男がカウンターの陰から顔を出した。
「おや……いらっしゃい。気付かなくて悪かったね」
どさどさと本の山をカウンターの上に置き、彼は言った。
「自由に見ていっておくれ」
「此処は何の店なんですか?」
「此処は本屋だよ。普通の店では扱わないような、ちょっと訳ありの本ばかりを専門に置いている店さ」
やっぱり本屋なんだ。
俺、本にはあまり興味はないんだよな。
俺は本棚に近寄って、適当な本を一冊引っ張り出した。
黒革で装丁された立派な見栄えの表紙には、銀色の字で『青い空をこの手に』と書かれていた。
小説とかじゃありがちなタイトルだな。
表紙を捲る。
中表紙には、白い瓦礫のようなものに囲まれた家々の絵が描かれていた。
次のページを捲る。
真っ白だった。
「……?」
俺は目を瞬かせて、ページを何枚か捲ってみた。
全部、白い。
文字も、絵も、何も書かれていない。ちょっと黄ばんだ紙面がそこにあるばかりだ。
訳ありの本、って言ってたけど、これは訳ありなんてレベルじゃないぞ。不良品じゃないか。
「あの……」
俺は店主を呼んだ。
それと同時だった。
外の方が唐突に騒がしくなった。複数の足音と、何人もの人間の声。罵声のような、悲鳴のような……
店主はそれなどまるで聞こえていないような様子で、カウンターの上に置いた本の手入れをしている。
俺の他にも雨宿りに来た人がいるのかな。
それにしては少々うるさいような気がするが……
俺は本を閉じて本棚に突っ込むと、入口に向かった。
俺が此処に来た時はあんなに降っていた雨は、今は降っていなかった。
乾いた地面に、尻餅をついた男女と、転んだ子供の姿。
そして、大人ほどの大きさがある、ゼリーが半分溶けたような出で立ちの物体が彼らににじり寄っている光景が目に飛び込んできた。
「!?」
俺は自分の目を疑った。
あれって、まさか……スライム?
ゲームの世界じゃあるまいし、何でスライムなんかが此処にいるんだよ!
いや、そんなことはどうでもいい。
目の前の人たちが危機に陥っているのだ。これを何とかしないと。
「誰か、助けてくれ!」
スライムに迫られている男が叫んでいる。
一緒にいる女も髪を振り乱して騒いでばかりだ。何かを懸命に喋っているがちゃんとした言葉になっていない。
このまま放っておけば、あの人たちはスライムに捕まって食われてしまうだろう。
でも、俺にスライムを撃退できるような手段は……
掌がぎゅっと傘を強く握り締めた。
そうだ、傘! こいつの先端は尖っている、これで──
俺は意を決してスライムに駆け寄って、傘の先端を思いっきり相手のぬとぬととしたボディに突き刺した。
傘は思っていたよりもあっさりと、スライムの中心を貫いた。
え、何だ──この手応えのなさは。
スライムがぶるぶると震える。
傘をスライムの体に残したままスライムから距離を置く俺。
スライムはぺちゃりと潰れて、水溜まりのように地面に広がった。
俺は自分の掌を見下ろした。
今の力は……俺に、こんな力があるなんて。まるで超人にでもなったような気分だ。
「あ……ありがとうございます!」
襲われていた男が、俺を見て声を上げた。
「もう駄目かと思いました……何と御礼を言えば良いか」
「あの……ひょっとして貴方は、勇者様では?」
女がおずおずと尋ねてくる。
それを聞いていた男も、ぱっと顔を輝かせて後を続けた。
「そうだ、勇者様が遂に来て下さったんだ! 天は私たちを見放してはいなかった!」
女と手を取り合って、喜び合う。
俺はそれを、ぽかんとした様子で見つめていた。
勇者? 何の変哲もない、中学生の俺が?
確かに俺はほとんど成り行きという形でスライムをやっつけちゃったけど、それだけで勇者扱いされるなんて、何だかなぁ。
男女は立ち上がると、俺の手を取って、言った。
「勇者様、私たちの村をお助け下さい! このままでは村は滅びてしまうんです!」
「こうしている間にも、魔王の魔の手が……私たちには、もう時間が残されていないのです。どうか、お願いします」
子供も俺の傍に近付いてきて、俺の顔をじっと見上げながら「お願いします」と言っている。
彼らの必死すぎる顔を見ていたら、俺はただの中学生だし、なんて言って断ることはできなかった。
俺は彼らの村に来てほしいという頼みを聞く代わりに、詳しい話を聞かせてほしいとお願いした。
曰く。彼らが住む村は、魔王の脅威に晒されているらしい。
魔王の眷属が村にやって来ては、村を荒らしていくのだそうだ。
最初は村の若い男たちが立ち向かってはいたのだが、日々襲ってくる魔物との戦いに一人、また一人と斃れ、遂に村に若い男はいなくなってしまったのだそう。
年老いた男と女ばかりの村人では、魔王の眷属に対抗できるわけもなく。
魔王の眷属に村をいいようにされているうちに、村の環境も悪化してしまったらしい。
村は汚泥とゴミに埋もれ、空気は淀み、空は毒ガスに覆われて太陽の姿が覗くこともない。
まさに、死した村。そう称されてもおかしくない状況に、陥ってしまっているというのだ。
俺は考えた。
此処は、どうやら俺がいた世界とは違う場所らしい。
そうでなければ、スライムがいたという現実や魔王がいるという話についてを説明することができない。
一体、どうやって俺はこの世界に来てしまったのか。
元の世界に帰ることはできるのだろうか?
「着きました。此処が私たちの村です」
壊れた木の門をくぐって、男は言った。
目の前の光景を目にした俺は、男の話が全て事実であるということを実感した。
村のそこかしこに積もった黒い泥から、嫌な臭いがしている。
通りにはみ出して山になっているのは……壊れた自転車やら空のペットボトルやらといったゴミだ。
何で俺の世界にあるような生活ゴミがこの世界にあるんだろうという疑問は湧くが、これらがゴミであるという事実に変わりはないので気にしないようにしておこう。
天を仰げば雷雲のように黒々とした雲の群れ。
辺りの空気は、心なしか淀んでいるような気がする。思いっきり吸い込みたくない微妙な不快感のある空気だ。
この環境では、体調がおかしくなるのも無理はないと思う。
俺は眉間に皺を寄せて、呟いた。
「酷いな、これ」
「魔王の眷属が現れると、増えるんです。最初は私たちも頑張って掃除していたのですが……」
男は溜め息をついた。
どうにもならなかったんだな。
これは、ただ掃除をしていただけでは綺麗にはならないだろう。ゴミが増える原因──魔王の眷属とやらを何とかしない限り、ゴミは増え続けるのだから。
俺が此処でやるべきことは分かった。問題は、俺に魔王の眷属と戦えるだけの力があるかどうかだ。
今の俺の手元にあるのは、壊れたビニール傘だけだ。
やはり戦うなら、もっとちゃんとした武器が欲しい。剣とか、槍とか。
俺は剣も槍も扱ったことはないけれど、傘で戦うよりはそっちの方がマシなはずだ。
この村に若い男がいた頃は魔物と戦っていたっていうし、探せば武器のひとつくらいはあるだろう。
事情を話して、探させてもらおう。
俺がそのように言おうとした、その時。
頭上を黒い影が横切っていった。
「あら……若い男がいるわね」
影は宙に静止すると、乗っている杖の上から身を乗り出して俺の全身をじっと見つめてきた。
針のようにすっと伸びた金髪を黒いリボンで結った女だ。道化師のような派手な衣裳を身に纏い、首から大粒の宝石をあしらったペンダントを下げている。明らかに、村の住人とは思えない格好の人物だ。
「最近歯応えのある奴がいなくて退屈していたところだったの。貴方、私と遊んでくれるかしら?」
「で、出た!」
男が素っ頓狂な声を上げて、傍らの女と子供を庇うように抱き締めた。
やはり、この女は魔王の眷属か。
俺は傘を剣のように構えた。
本当は傘なんかで戦いたくはないのだが、状況が状況だ。背に腹は代えられない。
俺は男たちに言った。
「逃げろ!」
「あら、逃がすわけないじゃない。人間には思い知ってもらわないと……自分たちが行ってきたことの愚かさを」
女は右の掌を頭上に向けて翳した。
そこに、渦を巻く黒い泥が出現した。
「聞きなさい。世界の嘆きを。罪なき子らの悲鳴を」
女が手を振り下ろす。
泥は波のように広がりながら宙を飛び、べしゃりと男たちに掛かった。
男たちが呻きながらその場に膝をつく。
「嗚咽に身を溶かし、骨を埋めて罪を悔いなさい」
「お前の相手は俺だ! 魔王の眷属め!」
俺は傘を思い切り突き出した。
傘の先端が女を捉える──寸前のところで、女はすっと身を引いて傘を避けた。
ふふ、と笑って、右の人差し指をこちらに向ける。
「このフロンを失望させないように、せいぜい踊り狂いなさい」
ぴっ、と指の先端に眩い光が灯る。
俺は咄嗟に女──フロンの真下に身を移動させた。
それとほぼ同時に彼女の指から光線が放たれて、今し方俺が立っていた位置を貫いていった。
地面に空いた穴を見て、俺は思わず喉を鳴らした。
後一歩遅かったら……なんて。恐ろしくて考えたくもない。
俺は傘でフロンが乗っている杖を突いた。
傘はまるでスポンジを突いているかのようにあっさりと杖を貫通した。
杖がびきりと罅割れて、突いた箇所からぼきんと折れる。
浮遊の力を失った杖は地面に落ち、フロンはふわりとその場に降り立った。
先程まで余裕の笑みを浮かべていた表情が、陰りを見せている。
「私の杖を折るなんて……貴方、ただの人間じゃないわね」
スライムを倒した時もそうだが、今の俺には普通では考えられないような腕力が備わっているらしい。
これが勇者としての力なのかどうかは分からないが、今の俺なら魔王の眷属とも対等に戦えるはずだ。
「危険だわ。狩らせてもらう」
「負けるもんか!」
傘を構えて、俺はフロンの懐に飛び込んだ。
フロンの胸の中心を狙って、傘を突き出す。
フロンは胸の前で印を組んだ。魔法か何かで対抗しようとしているようだ。
俺とフロンとの間に、灰色の鏡のような物体が生まれた。
傘は鏡に突き刺さり、びきっと音を立てながら突き抜けた。
目を見開くフロン。
傘の先端は、彼女の胸の中心へ──
「……そんな……私の結界が」
穿たれた胸を手で庇いながら、フロンはよろめき後退する。
俺をぎっと睨んで、左の手を足元に向けて翳した。
「分が悪い」
フロンの足下の地面が、大きな爆発を起こして大量の土を巻き上げた。
思わず顔を背ける俺。
土埃が収まったそこにはフロンの姿はなく、何処からか、声だけが聞こえてきた。
「私を退けたからといっていい気にならないで。貴方は必ず潰す。覚えていてちょうだい」
俺は泥を被ってうずくまっている男たちに歩み寄った。
酷い臭いの泥だ。おそらく村のあちこちに山積しているものと同じものなのだろう。
こんなものを直接頭から被って体に害はないのか心配だ。
「大丈夫ですか?」
「何とか……」
彼らは顔に付いた泥を掌で拭った。
臭いは気になっているようだが、命に別状はないようだ。
「流石勇者様だ……魔王の眷属と戦って、追い払うとは」
「ありがとうございます、勇者様」
騒ぎを聞きつけたのか、気付けば周囲には多くの村人がいて、彼らからも祝福の拍手を贈られた。
面と向かって讃えられると何だか照れるな。
「……儂らは、今まで奴らの目に付かぬようにひっそりと生きておった。じゃが、それでは何の解決にもならんということを思い知らされたよ」
老人が、前に歩み出ながら言った。
「これからは、儂らにできることをやっていこうと思っておる。人間らしい暮らしを取り戻すために、立ち上がらねばな」
おう、とそこかしこで力強い声が上がった。
どうやら俺の行動は、村人たちに生きるための活力を与えたようだ。
それだけでも、俺が魔王の眷属と戦った甲斐があったというものだ。
「さあ、皆の衆。掃除じゃ」
老人の一声に、皆がぱっと散っていく。
人助けのついでだ、俺もゴミ掃除を手伝うとしますかね。
村中のゴミを片付けるのは容易ではない。
それでも、村人たちと協力して少しずつゴミを片付けていった。
こうして街の清掃みたいなことをするなんていつぶりだろう。
燃えるものと燃えないものに分別して、燃えるものは火を熾して焼いて。
汚泥は村の外に運び出して、穴を掘って埋めた。
そうこうしているうちに時は過ぎ、日は西に傾いて。
俺たちが一息ついた頃には、辺りは暗くなり始めていた。
俺も……そろそろ家に帰らなきゃ。
空を見ながら、俺は思った。
俺はこの世界では勇者で、この村を守るためにいなくてはならない存在なのかもしれないけれど。
俺は、勇者である前に一人の中学生で。
心が躍る冒険をしていても、夜になったら家に帰りたいと思うのだ。
どうやって元の世界に帰るのか? それは分からない。
だから、俺がこの世界に来る前までいた本屋まで一旦戻ってみようと思う。
俺がそう伝えると、村人たちは残念そうな顔をした。
「そうか……この村を出られるか。勇者様に此処にいて頂ければこんなにも心強いことはないと思っておったのじゃが」
老人は俺の手を取って、言った。
「またいらして下され。この村を勇者様が驚くほどに蘇らせて、お待ちしておりますからの」
俺は頷きながら老人の手をそっと握り返した。
村はまだまだ掃除しなければならない場所があるし、魔王の眷属の問題が片付いたわけではない。一度でも関わった者として、この村の行く末は最後まで見届けなければならないと思うのだ。
俺は家に帰るけど、また此処には来たい。そう、思っている。
「また来ます」
再会の約束を交わして、俺は村人たちに見送られながら村を出た。
本屋は、俺が出た時と何ら変わらぬ姿のまま元の場所にあった。
営業中の札が掛けられた開きっぱなしの戸口。薄暗い店内。
俺が店の中に入ると、カウンターには店主がいて、相変わらずの調子で本の手入れをしていた。
「外を見るのはもう良いのかな?」
店主はカウンターに本を置いて、そこから出てくるとまっすぐに本棚に向かった。
この世界に来る前に俺が見ていた本を手に取って、表紙を開きながら、言う。
「どうだい、本を読むのも、なかなか心が躍るものだろう?」
ふっと笑って、その本を俺の方に差し出してくる。
俺は何気なくそれを受け取って、ページに目を落として──
「!?」
俺はページを食い入るように見つめた。
あの、何も書かれていなかったはずのページが──
「何で、これ」
俺は思わず店主に尋ねた。
店主は笑顔のまま、悪戯を楽しむ子供のような調子で、言った。
「言っただろう? 此処はちょっと訳ありの本を扱っている本屋だと」
耳に、ざあっという大量の水が流れる音が入る。
音につられて店の外を見ると──大粒の雨が通りを濡らしている光景が目に映った。
「本は、人を数多の世界に旅させてくれる素晴らしい品だ。最近は本を読む若者がめっきり減ってしまったが……私は、それを変わることなく説いていこうと、思っているよ」
「…………」
俺は店主の顔を見た。
何だよ……それ。そのまんまじゃないか。
俺は、今の今まで本の世界を旅していたのだ。
再度、本のページに目を向ける。
細かな字で記された文章は、俺が実際に目にしてきた出来事を語っていた。
時には情熱的に。時には穏やかに。
その中には、俺が見るのをやめた先の出来事についても書かれている。
勇者が帰った後、あの村はどうなったのか。
それは──
俺は本を閉じて、店主に返した。
「また来てもいいですか。此処に」
「もちろんだよ。若者のお客さんは大歓迎だ」
店主は俺から本を受け取って、俺の肩をぽんと叩いた。
雨が降る道を、俺は傘を片手に家に向かって走っていた。
コンディション最悪の天気だが、不思議と俺の心は晴れやかだった。
水溜まりを蹴る足にも、力が篭っている。
──今はまだ、あの本の続きは読まない。
また時間がたっぷりある時にあの本屋に足を運んで、じっくり目を通そうと思っている。
あの本は、俺を再びあの世界に連れて行ってくれるだろう。
俺は、全身でその魅力を感じたいと思う。
この日以来、俺は、本を読むのが少しだけ好きになった。
『世界』を翔ける本屋 高柳神羅 @blood5
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