透明感のある文体に、交差する色の片鱗が紡ぐ物語。それはのぞき穴の向こう側の住人を繋いだ様子に当てはまる。なにより綺麗で切ないという言葉にふさわしい。
切ない。いいですね、魔法や転生でない、こーゆ―ファンタジーも。設定も、こーきてこーきてこーきたか! っていう驚きがぎっしり。そして、それを支える言葉選びの良さ。ツイッターを通じてお知り合いにならせていただきましたが、読めて良かったです。九十九緑さん、まだお若いようですが、小説を書くことを続けて欲しい、そう思った作家さんの一人です。応援しています。
この旅は「お化け企画②」に参加してくださり、本当にありがとうございました。美しい。その一言でした。言葉のセンスはもちろんのこと、流れるような文章は、読んでいて心地が良かったです。書けるのならば、こんな人を、世界を書きたい。切ない物語の中の、僕と君の、君と私の世界。素敵な物語をありがとうございます。にぎた
ちょうど補完し合うかのように出逢った二人。この世界、何故かとてもすきだなぁと、魅せられてしまった。なんだろう、この小説の色は。悲しかったり、ちょっぴり笑いたくなったりプリズムのように、言葉と共に光がくるくる変わる。憑かれることがこんなに美しいなど初めて思った。そして、突然の暗転。果たしてどうなる。怖いものは苦手だが、もう目が離せない。何より、なぜこのタイトルなのか、すごく知りたいよ。