「ガレオン船と茶色い奴隷」覚書

作者 芝原岳彦

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★★★ Excellent!!!

造船技術が向上し、大航海時代という好奇心に満ちた一時期、西欧から旅立った多くの冒険者たちが類稀なエピソードを残しました。
本作品は学生時に勉強したけれど知っているようで知らないこと、歴史の隅をつつくような逸話の数々を短編として紹介してくれます。
歴史にあまり興味がない人も是非、お出かけの際には携帯してほしい作品。熱い時代の記憶にいつの間にか興奮の中にいざなわれているはず。

★★ Very Good!!

大航海時代と聞くと海賊、ワン〇ースを思い浮かべる方が多いですが、実のところは先住民の虐殺だったり、奴隷貿易だったり――冒険にほど遠い世界が本当のところ。残酷な世界が広がっていることがここに。創作者ならば一読の価値ありです。
この覚書を見て、作品のほうに興味を持ちました。
少しずつ読ませて頂きます。

★★★ Excellent!!!

イスラム国家に奪われたイベリア半島をキリスト教国家が取り戻そうとしたレコンキスタ(国土再征服運動)。その終結と同時に、長らく続いた戦乱の余勢をかって、あるいはキリスト教の布教や財力獲得のために、男たちは海に出た。冒険家として、海賊として。そして「大航海時代」と呼ばれる時代が始まる……。

……とここから多くの小説やエッセイでは、男たちの夢とロマンあふれる冒険譚が始まりますが、このエッセイでは、その光の影にある「闇」にも焦点を当てていきます。意志持たぬ存在としてガレオン船に積まれる奴隷たち、コンキスタドールがアメリカ先住民に対して行った殺戮と略奪、遠征先で雇われた傭兵たち。

また、日本の「倭寇」が大航海時代に位置づけられること、東南アジアの侵略に際して、戦慣れした日本人が傭兵として多く雇われていたことなど、大航海時代と日本人との関係も明らかにされていきます。

頭の中に点と点としてある知識が線でつながっていく。そんな面白さのあるエッセイです。

★★★ Excellent!!!

『大航海時代』『戦国時代』などのキーワードを思い浮かべると、大概の男性諸兄は荒々しい男たちの冒険譚に浪漫を感じるはず◆だがこの覚書を紐解くと、「あれ?あれれ?」と、自分が憧れを抱く古き良き時代が粉砕されてしまうのだ◆だがそれは忌避する事か?否、この覚書を読み、初めてあの時代のキラキラとした幻想に、人間臭さを上書きするべきなのだ◆この覚書は覚書ではなく、その入り口の扉である◆好みの問題もあろうが、是非本編と合わせてお読み頂きたい。