汚れた靴底で人生の細片を踏みにじる

作者 ささやか

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★★★ Excellent!!!

ひねくれて歪んだ人間が私は好きである。

そして、ささやか氏の書く作品は非常に過激だ。
生きているうえで蓋をして目を逸らす事象をさらさらと躊躇なく書いてのける。
ただ絶望が希望を引き連れてくるように、過激さの中に人の繊細さや機微も視える。

また人間の誰もが腹の底に湧き上がる感情であるのは確かなのだろうが、やすやすと飛び越えて作者自身が楽しんでいる節があって、感心してしまう。

うだるような夏の室温の部屋で天井の染みを眺めながら、読むと好いと思う。

★★★ Excellent!!!

技巧も修辞も何も必要とせず、ただただひたすらに美しくて痛い。
読み手を殴りつけて心を抉り取るような言葉の羅列です。

『詩』という表現方法に何を求めるのかは人それぞれだと思います。ささやかさんのこちらの詩集は、私が書くものや目指しているものとも明らかに違う方向へと向かっています。

それでも、それでも。

生まれて初めて、詩集を読んで涙が出ました。

痛くても苦しくても虚しくても悲しくても、
「救いたい」という願いが、「救われたい」という願いが、
湧き上がって湧き上がってまた明日を連れてくる。
枯れてはくれないから、死ぬことも出来ずに明日を迎えてしまう。

そんな生き方を魅せつけられる言葉の羅列。

生きづらいとされるこの時代だからこそ、
生ぬるくて生あたたかいこんな日々だからこそ、
ささやかさんの詩集は胸を打ちます。

一人でも多くの方に読んで欲しいと思います。
きっと、明日は少しだけ心が軽くなるはずです。