神について
神は観察によって現れる。
物事への観察行為を観察という。
神は超常的存在ではない。
神は公理である。
物が成り、事を為すのは神の公理に基づく。
物も事も神の御業に基づき、神は数式によって表される。
よって神社にのみ住まうのではない。
といってそれは天上でもない。
物事のうちにあって常に働く。
それら神々の御業に恩恵を注がれ、また畏れを抱く。
その神への返礼の場として神社はある。
神は黙して働き言葉を聞き届けない。
ただ働いて、物事をなし、物事を運んで、存在者に働く。
神社において祈願するのは、ただ己の行いのただしである。
己の行いも神のゆえなら、行いの正否を裁くのも神のゆえからなる環境の生れ坐しとの和不和に外ならない。
神黙して働き、ただしく働く。
人を裁かず、声を聞かず、善悪をもたない。
振った濡れ手から飛ぶ水滴に似て、物事あるごと神がある。
神社に神はいず、ただ神への返礼の場として神社はあり、神は普き物事に宿って働く。
哲学ぽいあれこれ 湿原工房 @shizuki
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