確かにそこに愛はあって、

はっきり言って面白かったです。
綺麗な言葉選びに表現力の多彩さ。勝てないなー、と思い悔しかったです。
援交をテーマ?にしているのですが、これは官能ではなく純愛小説でしょう。少なくとも私はそう思いました。何より登場人物全ての五感を表す表現には痺れました。勝てないなー、と思いました。

ただ、どうしても私はこの物語の奥底にある大事な部分に触れる事が出来ませんでした。素晴らしい表現、綺麗な語彙、物語的に魅力的な登場人物、流れる様なな比喩。その全てを完璧に堪能する事が出来なかったのが、どうしても悲しかったです。