蛇足
読まなくても大丈夫な蛇足。
元々百合で行ってみたらどうだ、ということで書いた話です。
とはいえ百合に関しては百合になってるのか自分で解らなくて非常に不安でしたが、先に読んで下さった方々から百合だと言って頂けたので安心しました。
さて彼女らのモデル。私の創作キャラである
彼女らは二人でひとつのような存在であり、ただ双子でもありません。「セット」なのです。ゆえに二人の偽名、詩緒里と亜里香には共通して「里」の文字が入っています。故郷を捨てた二人に、新たな場所を見つけた二人に、里の文字を入れたかった。そんな感じで、名字があるとすれば二人とも同じ名字になります。でも姉妹ではない。そこは某キンキのふたりみたいな感じで。
詩緒里と亜里香の服装は多分周りから浮いてる格好をしてるでしょうね。白ゴス黒ゴスかも知れない。だけど街には誰もいないから気にしない。
詩緒里は別に普通でも良かったのですが、亜里香も色白で、差をつけたかったので安直ですがアルビノにしました。アルビノは体質が弱く、自然界でもアルビノは虐められやすい。亜里香が守ろうとする理由が生まれやすかった。
シリンは元々臆病で、大砲の音を恐れるといいます。だから花火の音も怖くて見ることが出来ない。けれど見たがる、そこが亜里香が見捨てられない理由になっているでしょう。
街のモデルは函館です。本当に夜になると誰もいなくなります。二人のいる位置は金森とかベイエリアのつもりで書きました。
展開に悩んでいましたが函館、坂が有名で、その辺に教会があるので廃教会ということにして向かわせました。彼女らは神話や、シリンは東欧キリスト教に取り込まれているので丁度いい(?)。
「内緒よ」、は今まで自分を虐めていた人にバレないように、という意味でもあります。
アルギオンについては同じく私の創作キャラ
この企画のテーマ、肝である珈琲は最初はインスタントコーヒーで、普通の家で飲む予定でした。しかし私は普通の家の描写が出来なかったし、なんだかつまらない気がして自販機から吐き出される缶珈琲になりました。
お互いの色とは反対に、詩緒里はブラックが好きで亜里香は砂糖やミルクを入れて飲む。そこは互いの色を求めているのかも知れません。また、缶珈琲にした理由としては、あらかじめ砂糖やミルクの量が決まっていて選べないということがあります。彼女らはそこの環境は選べても運命は選べないから。
今回書くに当たってキス描写を禁止し、どこまでやれるか試してました。それがどうなったかは読み手に聞かなければ解りませんが……。ある意味この二人にはキスなど必要ないのではと思います。
ちなみにタイトルについては適当です。適当過ぎてタイトルに沿って書かなければならない羽目になりました。
長々と目を通して下さりありがとうございます。
もう一度この作品が楽しめることを祈って。
ブラック・ブラック・ミルキーアウト キョーカ @kyoka_sos
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