初期設定集

式鬼神遣い...陰陽師とは違い、式鬼神の使役及びバケガミの駆除を主とする者達。符を用いて怪しき霊術を使う。

通常式鬼神遣いは自身の霊力や実力に応じ、1人一体の式鬼神を使役する。

式鬼神は封紙(ふうじがみ)もしくは身体の部位に直接呪式を書き込み、封じる。

この呪式は一種の呪いであり契約で、霊力が足りなければその分式鬼神に呪い殺されるリスクも上がる。

自身の霊力を送り込む事で式鬼神を発現させる。

式鬼神遣いは家系で受け継ぐ「血印」と通常の人間から試験を受ける「架印」がある。

位としては血印の方が高く、式鬼神遣いの階級の中でも優遇されやすい。

民間人が式鬼神遣いになるには、試験を受けなければならない。

試験は「神受け」と呼ばれ、手順を踏んで自身の霊力で式鬼神を封紙に降ろすというもの。

架印の者の殆どが封紙に式鬼神を封じるのだが、それは身体の部位に封じるのがとても危険度が高いからだ。

高い霊力と強い精神、コントロールが必要で、式鬼神に乗っ取られる可能性も高く、血印で霊力が高い事がわかっていなければまずやる者はいない。

その代わり身体に打ち込んだ呪式で封じた式鬼神は同調率が高く、使える力も上がる。その式鬼神使いの霊力を流用し、力を増幅させることも出来る。

その為式鬼神遣いの中でも比較的階級が高く力が強い血印の者達は、身体に呪式を打ち込んでいる者も少なくない。

式鬼神がバケガミとの戦いや使役の上で死ぬ、消滅する、使役出来なくなる等した場合、式鬼神遣いは階級はそのままで昇級試験の際に新しい式鬼神を使役する事になる。


式鬼神遣いは組織であり、その集団を神使(かむつか)と呼ぶ。

主にバケガミが発見された場所や通報があった場所へそのバケガミの規模によって式鬼神遣いを派遣し、駆除して報酬を貰うという方式である。

式鬼神遣いは基本給+歩合制で、その仕事をこなした分だけ報酬が増える。位が高い程基本給も高くなる。


神使の中での式鬼神遣いの階級

式鬼神遣いには階級があり、力の強さも比例する。階級が高ければ高い程強く、階級の高い者の殆どは血印である。

階級は年に一度昇級試験があり、その時のみ式鬼神を変える事が出来る。

「 誉神(ほがみ) ←最上級

| 誇矢目(こやめ)

| 紫依(しよ)

| 蒼来(そうき)

| 赤踊(せきよう)

L 黄施(おうし) ←最下級


式鬼神遣いは血印の方が霊力を多く持ちやすい為、紫依以上の階級の者は結婚出来る年齢...男は18歳、女は16歳になると霊力的に相性のいい相手と婚約するという決まりがある。

なお、その相手は基本的に位は関係無いが、大体は同じ位の者同士で決められる。

位の高い者ならば、自分よりも下位かつ紫依以上の階級の者を指名する事も出来る。


バケガミ

バケガミとは、人や獣、生物の思念...主に恨みや悲しみ等のマイナスの思念が凝り固まり異形の怪物となったもの。大きな黒い胎児のような、頭の大きい姿が殆ど。人の感情を喰ったり、人自体を喰ったりする。思念の塊だが人間自体が変異してバケガミになってしまう事もある。稀に力が強く、化ける個体が存在する。

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シキガミアスタリスク 鹿賀逢世 @hebi_andon

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