第8話

バイト終わり


すぐに帰ろうと準備を始めたとき、オカノさんが休憩室に入ってきた


オカノさんも、終わったらしい


「おつかれさまです」


声をかけたが、会釈で返された


オカノさんは僕より後から入ってきたのにすぐに支度を終えて休憩室を出て行った


「なんかなー…」


独り言を呟いた後に、机の上に鍵が置いてあるのを見つけた


鍵には丁寧に[オカノ]と名前が書いてある


忘れ物か!


鍵が無かったら困るだろう


僕はほぼほぼ終わっていた着替えを済ませ、荷物を持って急ぎ足で外に出た


あたりを見回したが、オカノさんはいない


こういう時のために、連絡先を交換しておけばよかった


困っていると、遠くから走ってくる足音が聞こえた


オカノさんだった

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残夢 鈴木ハナ子 @rei_33

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