Z-09

@iza_tumu

第1話 青く美しい地球

西暦2265年

医療は飛躍的に発達し、ほとんどの病気は治る。そして、不老不死を望んだものは機械鎧(オートメイル)になる世界になった。


だけど、地球の病気は治らない。

300年前あたりと比べると気温が10度も上がった。


我々人類は、地球温暖化解消を目的とし、住むには暑くなりすぎた この青く美しい地球を捨て、新しい星へと向かった。

火星である。

ただ、火星へ行くのには多くのお金がかかる。そのため、移動できる人は限られていた。


貧しい人は地球に残り、裕福な人は火星へと飛び立った。

裕福な人でも地球に残った人がいた。

地球に残った一部の裕福な人は、人口宇宙ステーションというものを作った。

これは、人が住めるように環境が整えられたコロニーと特大太陽光パネルが、前世紀からある宇宙ステーションに取り付けたもの。

なので、大きさはかなり大きい。

(私は見たことないので、どのくらい大きいのか分からない)


でも私は、美しいこの地球が好き。

だから、地球で生きていくことを選んだ。

人が地球温暖化を誘発させたのに、火星や人口宇宙ステーションに移るなんて勝手すぎるわよね。


そして、2289年。

国連本部から地球温暖化の解消が通達された。


だけど、この喜びも一瞬。

火星の宇宙ステーションから、『太陽系内に謎の生命体がいる』との報告があった。

その謎の生命体は、あらゆるものを捕食し、捕食されたものは生命体として活動するという情報が入った。

要するに、謎の生命体に取り込まれたものは全て謎の生命体になる。

隕石であっても、機会であっても、人間であっても。




『この謎の生命体は地球に向かっている』

この事実が分かったのは、ほんの少し前。



我々人類は、この 謎の生命体 と戦わなければならない。


明日が来るなんて当たり前のように思ってた。

でも私は戦うと決めたから。

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