置き手紙
「ふぅ、やっと終わったか…」
長い大理石の廊下を歩く影が二つあった。
反り血を沢山浴びた始まりを統べる神…
終焉は呟いたが隣を歩く(近すぎる)創始が終焉の顔を覗きこみ、言った。
「兄さん!今日は頑張ったのであのクソ神にぱふぇを作らせましょう!」
にこにこと良い笑顔で言う創始に終焉は苦笑しかでなかった。
弟である彼は可愛らしいのだが、永く付き合う相棒と呼べる存在のことを嫌っているので兄としてはもう少し彼になついてほしいと思っていたりする。
創始が話す内容にそれなりの相づちをうち、相棒…琉呀の部屋へとたどり着いた。
「おい、琉呀入るぞ?」
ノックをし、一声かけてからドアを開けた……がそこには誰もいなかった。
「……は?」
数秒固まり、やっと言えた一文字。
終焉は辺りを見回して琉呀を捜したが部屋にあるのは山積みの書類と机だけだった。
「兄さん、机の所に何かありますよ?」
創始が指差す机へと歩みを進め、置いてある紙を見た。
ー終焉へー
俺は疲れた、帰ってくるのはいつになるか分からんが後は頼んだぞ……マリアとかも助けてくれるだろうしお前には創始もいるから大丈夫だろ?ちょっと世界をぶっ壊す勢いなだけだから心配する必要はないぞ。
天界に終焉の叫び声が響いたそうな………
ちょっと今から異世界とんでくる。 @Regiald
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