現代ゾンビファンタジー二作目

見た目は普通の人間だが、再生力やさまざまな能力を持つゾンビである主人公。仲間や友のためにあちらこちらに奔走しては面倒に巻き込まれます。脅迫され、相棒を置いて事件の渦中へ飛び込んだ主人公。暗いトーンで話が立ち上がっていき、先の見えない不安感に絶えず付きまとわれます。主人公の過去にまつわる話にもなっていて、後半からさまざまな事情が明らかになる構成です。
前作と比べてだいぶファンタジー色の強い内容になっていて、ちょっと好みは分かれるかも。しかし、ゾンビ能力を生かした立ち回りや、逆境でも諦めない強さは見所です。