第3話 〜運命かな〜

最悪のハプニング(と言えるのだろうか)からもう1ヶ月も経った。一向に友達ができる様子は見られないし、ましてやここまで来たら自分から話しかけることも出来ない…。

もうすぐで体育祭も始まる。何故か審判の係になっていた私は、係の説明会に参加しなくてはならなくなっていた。


説明会自体は個人的には気が楽だった。だって、皆知らない人同士であることに変わりはないから。

説明会を行うために、指定された教室へ入ると、本当に皆知らない人ばかりだった。

あ、そりゃそうか。


説明会が始まってからしばらくすると、長い黒髪を低い位置でツインテールにしている、今にも折れそうなくらい細く、可愛い女の子が「終礼長引いちゃって…すみませんっっ!!!」と、教室に入ってきた。

どうやら隣のクラスの子らしい。

これが私とサヤとの出会いになるけど、この時の私はまさかサヤが今後唯一の私の理解者であり、事件の鍵を握ることになるとは思いもよらなかった────

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プリムラ 竹 輝夜 @kaguya03

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