私とわたし

私の中にはたくさんの「わたし」がいる。


真面目なわたし ずるいわたし

行動的なわたし 慎重なわたし

優しいわたし いじわるなわたし

外にでかけるのが好きなわたし 家でごろごろするのが好きなわたし

一人が好きなわたし 誰かと一緒にいたいわたし

しっかりしたわたし だらしないわたし

頑張り屋さんのわたし さぼり癖のあるわたし

おしゃれが好きなわたし おしゃれが面倒なわたし

おしゃべりが好きなわたし おしゃべりが苦手なわたし

人が好きなわたし 人が嫌いなわたし

普通でいたいわたし 普通になりたくないわたし


自分のことが好きなわたし 自分のことが嫌いなわたし


いろんな「わたし」がいろんなときに登場する。

どの「わたし」も全部私。

知ってるけど、わかってるけど、

好きになれない「わたし」がたくさんいる。

認めたくない「わたし」がたくさんいる。


こんな「わたし」は私じゃないって目を背けてた。

本当の私はこんな人間じゃないって言い聞かせてた。

ずっとずっと私は「わたし」から逃げてきた。


でも

私じゃない「わたし」は誰?

本当の私って誰?

一体私は誰?


ぐるぐる、ぐるぐる、と思考を繰り返しながら今日も夜は更けていく。

暗闇の中に見える見慣れた天井はなにも教えてはくれない。

ただ、ただ、いつもと同じ無機質な天井がそこにあるだけだ。

目を閉じれば闇はますます深くなる。

じわじわと身体が闇の中に飲み込まれていくようだ。

暗闇に飲み込まれていくのが怖いような、心地いいような。

このまま闇に飲み込まれながら心地よく眠りについて、気づけば朝を迎えている。

そんなことを期待していた。この堂々巡りから早く解放されたい。

それでもまだまだ眠気は訪れてくれない。

朝までの道のりは今夜も長くなりそうだ。


いつまでも、いつまでも、ぐるぐる、ぐるぐる。

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私と むぅ。 @miiko663

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