10人のどれいとひどい王さま

鎧刀

10人のどれいとひどい王さま

むかしむかし、ある所に10人のどれいと王さまがいました。

王さまはひどい王さまで、どれいたちにひどいことをします。


「どれいたち、今日は長い長いかべをつくるのだ。

そうしないと明日はもっとひどいことをさせるぞ。」


どれいたちは王さまのめいれいなので、さからえません。どれいたちはしかたがなく長い長いかべをつくりました。

次の日、王さまはまた、べつのめいれいをしました。


「どれいたち、今日はとにかく水をはこべ。

そうしないと明日はもっとひどいことをさせるぞ。」


また王さまのめいれいなので、どれいたちはさからえません。どれいたちはしかたがなく水をはこびました。

これを見ていたとなりの国の王さまは、どれいたちをたすけようとしました。ですが、ひどい王さまはずるがしこく、どれいたちにこう言いました。


「どれいたち、となりの国とたたかうことになった。だからおまえたちはとなりの国とたたかえ。」


どれいたちは、王さまのめいれいなのでさからえません。どれいたちはしかたがなくとなりの国とたたかいました。

しかし、となりの国の王さまはとてもあたまがよくて、どれいたちをたおさずにひどい王さまをたおしました。どれいたちはこれに、とてもよろこびました。

しかし、ひどい王さまはたおれるまえに、どれいたちに、のろいをかけました。

これにどれいたちはかなしみました。

ですが、どれいたちはあきらめません。どれいたちはひっしにのろいをとくほうほうをさがしました。

だけどのろいをとくほうほうはなかなか見つかりません。

だから今もどれいたちは、さがしています。

のろいをとくほうほうを・・・。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

10人のどれいとひどい王さま 鎧刀 @zanga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ