最初からちょくちょく出てくる謎の数字を気にしながら読み進めていくと……いつのまにかに二度読みしちゃうちょっと切ない短編傑作。私は一度もそれを使ったことがない人間なので、意味が分かったあとも「そういう仕様だったのか…」と謎の切なさも味わいました。けど、私の人生にもこんな青春がありますようにという祈願を込めて、それを使ってみたくなりました
コミカルなのに、切ない。二回目は必ず違う印象を受けるけど、切なさはそのままの素敵な短編。
数字と数字、そしてそれらを繋ぐ矢印が作品中に出現します。どういう意味なんだろう?よし、見破ってやる。意気込んで読み始めましたが、×印でやっとわかるという始末。惨敗。数字に注目して読んでたにも関わらず、二人の会話がスッと入ってくるのもお見事。説明過多でも説明不足でもない絶妙な文章に、ぜひ踊らされてみてください!