みんなで電撃大賞一次落ち後夜祭やろうぜ!!!

※これを書いている時点ではまだ電撃小説大賞の一次選考結果は発表されていません


 日本最大規模の公募新人賞、それが電撃小説大賞。

 一次選考通過倍率はおよそ十倍。ライトノベル系新人賞としては一般的な倍率ながら、おそるべきはその投稿数。文字通り桁違いの作品数。ゆえに、落選作の数も膨大。

 ということで、とても悪いことを思いついてしまいました。


 これを読んでいるということは、あなたは電撃一次落ちした人ですね? そうだ。そうだろ? そうに違いない。

 まあ、つらいですよね。ろくに公募を知らない人間は「一次通過できないとかカス」とか言ってきますからね。(断じてそんなことはない、ということは以前の章で説明しています)(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883397574/episodes/1177354054883417798)(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883397574/episodes/1177354054883418330

 まずはいったん落ち着いて、自分の作品のどこが駄目だったのかをじっくり考える時間を取りましょう。

 出るわ出るわ。駄目ポイントで頭がいっぱいになります。というか送って結果待ちしている間にもいっぱい思い当たったんじゃないでしょうか。

 そんなことはない! おれの小説は完璧だ! と思ったあなたは、とても危険です。

 自分の書いたものに絶対の自信を持つことが危険極まりないことくらい、少し世情に目を向ければわかるでしょう。瑕疵のない小説なんてありゃしないんです。駄目なところを見つけられないようなら、あなたは所詮その程度の書き手でしかないということです。

 まあしかし、数千が数百にしぼられるという方式である以上、とりこぼしやら時の運やらは当然絡んできます。以前の章で書いたように、公募には運の要素も大きく絡みます。

 どれだけ駄目なところを見つけても、書き上げた小説は大切なものです。自信があった、ということ自体はなにも悪いことではありません。

 一次選考で落ちたからといって、自分を全否定された気になってはいけません。なにせウン千作品があなたと同じ一次落ちです。落ちないほうがレアケース。


 さて、とても悪いことを思いついた、と言いました。

 悪いです。めちゃくちゃ悪い。下手をすれば迷惑行為。

 それでは聞いてください。


 使


 


 はい。というわけで、一次落ち作品を別の公募にも出してみない? という提案です。

 なんだそんなことか……と立ち去る前に、ちょっと確認してほしいことがあるんです。

 電撃小説大賞はライトノベルの賞ですが、同時にメディアワークス文庫というライト文芸系の賞も兼ねています。

 初めからメディアワークス賞を狙いにいった方以外にも、自分の書いたものがゴリゴリのラノベとは言い切れない、かといって電撃以外に受け入れてくれそうなところが見当たらない……という悩みを抱いている方は結構いる気がしています。

 私はそんなあなた方に話をしている。

「どうせ電撃以外は……」と思ったそこのあなた!

 !!!

 一般文芸、ミステリーその他もろもろジャンルの賞に!

 どっと!!!!!

 電撃一次落ち作品が押し寄せたら!

 面白いとは思いませんか? あ????


 悪いです。めちゃくちゃ悪い。下手をしなくても迷惑行為。

 ですが、時々思うのです。

 公募新人賞はある程度、賞のカラーが決まっています。ところが、たまに「とんでもない」と言われる受賞作が出てくる。それはつまりそれまでの賞のカラーをぶっ壊すような作品なわけです。

 ですが実際に読んでみた人の中には、こんなことを言う人も出てきます。


「こんなの、ラノベじゃ一次落ちだよ」


 同意はしません。ですがその感覚自体は興味深い。

 なら、実際にラノベで一次落ちした作品を大量に賞に送りつけたらどうなるのか!?

 なんだか、面白そうじゃないですか?

 下手な鉄砲、数打ちゃ当たる。ですが実際に鉄砲を打つ人はそれほど多くないんです。

 ライトノベルの賞ではない「高名な」賞に尻込みする気持ちもあるでしょう。

 そんなものなーんにも気にする必要はありません。どんな賞でも応募作はいつでも玉石うんこ混淆。そこにもう一個うんこを投げつけても気にする人はいません。


 ただし!


 応募する側として必要な条件とマナーは絶対に守りましょう。以前の章でも説明していますので参照のこと。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883397574/episodes/1177354054883397865

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883397574/episodes/1177354054883398110


 応募要項は厳守。使い回しを認めていない賞もあります。過去にWEB上で公開した時点で未発表とみなされなくなり、応募資格を失う賞もあります(書いてないとこもあるけど……)。

 原稿枚数は賞の規定によって1ページの字数×行数が異なります。規定通りの書式と枚数になっているか、送ると決める前に確認を。

 また、一次落ちしたであろう理由を自分で考え、改稿を行うことも重要です。これは規定枚数に合っていない場合、エピソードを削るまたは増やすことなどで対応すれば一石二鳥。


 いかがだったでしょうか。我ながら最低の思いつきをしてしまいました。

 そそのかされる前に、一度冷静になってみることをおすすめします。

 あなたの選択肢が一つでも増えたのなら、私はうれしい。

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