一次落ちなど当たり前よォ!
以前とあるプロ作家のこんなインタビュー記事を読みました。
「公募に出して一次選考で落ちたなら、才能がないからさっさと諦めたほうがいい」
うん、うん、まあね、ひとまず落ち着こう。でもひとことだけ言わせてね。
てめえ公募エアプかよ!
そうだね、とんでもない才能を持ってる人は、最初の投稿で受賞できちゃうんだね――というのも、実は正確ではありません。
というわけで今回は、結果発表で見事に一次選考で落ちたということにして話を進めます。通ったやつは知らん。勝手に喜んでろ。
まあ、当然落ち込みます。誰でも落ち込みます。第一関門すら突破できないなんて、自分には才能がないのだと落ち込みます。
しかし、一次選考通過の倍率はどこでも厳しいです。
ラノベの一次選考なんて小説として成り立ってさえいりゃ通る――そんなことを2017年にもなって言っている人がまだいるようですが、お願いですから現実を見てください。
まず、小説の執筆人口(≠読書人口)は、近年爆発的に増加しています。カクヨムができたということからもそれは明らかです。
そうなれば当然、全体のレベルも上がっていきます。日本語すら危うかったケータイ小説時代を知っている身としては、カクヨムで公開されている作品全体のクオリティははっきり言って高すぎます。どれもこれもがきちんと小説として成り立っている。先の論法で言えば、カクヨム作品は大体が一次選考を通ってしまいます。
公募はそんなレベルでは一次選考すら通らない――そのことをまず、念頭に置いてください。
とはいえ、自分の実力不足が原因なのは当然。まずは冷静になって、自分の落選作を見直してみましょう。するとあら不思議、欠点ばかりが見えてきます。これは一次落ち当然だよなーと思えるはずです。
――なに? 極めて客観的に自分の作品を見直したが、このクオリティで一次落ちはやっぱりおかしい?
なるほど――よろしい! ではいよいよ、公募の禁断の領域に踏み込もうじゃあないか! 次項!
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