公募の常識非常識
久佐馬野景
まず第一に
書きましょう。
書きましたね? では次に――ん?
いや、小説の書き方云々は全くの守備範囲外です。そういうものをお求めの方はほかを当たってくださいね。
とはいえ書く前に、あるいはすでに書き上げた作品がある場合でも、確認しておかなければならないことがあります。
どの賞に送るのか――ですが、これについてはいろいろとあるので別項で詳しく書きます。今回は送る賞が決まっている前提で話を進めます。
まず、賞の応募要項、応募規定を熟読してください。今回一番重要なのは、原稿枚数です。
400字詰め原稿用紙で〇枚以上×枚以下、あるいはワープロ原稿で〇枚以上×枚以下と書かれているはずです。
カクヨムのコンテストでは規定の文字数が設定してありますが、公募は基本的に原稿のページ数で規定されています。
なので。
このように。
改行ばかりの。
文章が続く。
一ページでも。
例えば改行もほとんどなく、原稿が真っ黒に埋まる、先程の倍はあろうかという文字数が詰め込まれた一ページでも、同じ一ページとしてカウントされます。
このページというのは、賞によって一ページあたり何字×何行と指定があり、それに合わせた書式を設定しなければなりません。そのため、ワープロソフトは必須です。とはいえ最近ではフリーソフトもあるので、持っていない人は探しましょう。
また、400字詰め原稿用紙換算というのは、書式を20字×20行にした場合のページ数ということです。
ちなみにライトノベルの場合、規定の書式はそのレーベルで出ている文庫の見開き一ページと同じになっていることが多いです。
賞を決めてから作品を書くという人は、ワープロソフトで賞の書式に設定し、その上で書いていくのがおすすめです。
作品はすでに書いてあって、どこかに出したいという人は、まずはその作品が賞の規定に当てはまるかを確かめましょう。当てはまらない場合は加筆、あるいは削る作業が必要です。
とにもかくにも、賞の規定は必ず守りましょう。規定違反で受賞・拾い上げされた例はゼロではありませんが……これは聞かなかったことにしたほうが身のためです。規定を守れないということはそれだけでケチがつきます。
では原稿ができ上がったということにして、いよいよ応募……の前にやることがあるでしょう。次項に続きます。
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