第4話女の正体
俺は女に最初のことを聞いた。簡単に言うと、
女の名前は、アストリア・リアスといい、俺を刺した理由は彼女にもわからないそうだ。ちなみに傷は治っていない。刺したときの記憶が一切なく、俺と会うのはさっきが初めてだそうだ。なぜ名前を知っていたかって?それは....
「わたしの使い魔に調べさせたからよ」だそうだ。
使い魔も気になるが先に、さっきの怪物と俺の腕のことを聞いた。
怪物は誰かが魔物を呼べ出す術を使ったものだと言われ、俺は半信半疑のまま腕のことを聞いた。そこで俺は耳を疑った。俺の腕は....
俺の腕は俺が彼女を助けたときに犠牲にしたそうだ。もちろん納得できるはずもなく彼女にしつこく聞いた。そうしたら彼女は俺の額に指を当ててきた。困惑している俺に彼女は、
「そのときのありのままの姿を見せてあげる」その瞬間頭の中に映像が流れてきた。
_____________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
....怪物と彼女が戦っているときの映像だった。
彼女が創りだした剣で怪物を切っていたときだ。怪物が口から出した液を彼女は避けたもののその液は床に落ちた。そして液が落ちた床は溶けて穴が空いた。「(どーなってんだよ、この状況は)」そして彼女は見事に穴に足を取られて尻もちをついていた。そこへ怪物が鋭い爪で彼女を攻撃しようとしてきた。
グシャ
その刹那....俺は無意識に彼女の前に立って腕を切られていた。
そして俺がその場に気を失いながら倒れていった。
_____________
 ̄ ̄ ̄ ̄
映像はそれで終わった。
「全く、私は別にあんな攻撃くらい防ぎようがあったのに」とは言いつつなぜか頬を赤らめていきながら、
「でも、まー、ありがとうございました」うん、とりあえず俺の腕のことはわかった。だが、俺の心には自分でもわからないモヤがあった。これは果たしてなんなのだろうか。
「そんなわけでこれからお世話になりますのでよろしくお願いしますね、暁 魁斗くん」
「あ、うん、よろしく....」って、「はっ⁉︎」そのときの彼女の顔は笑顔であった。
新しい道を夢みて りゅうや @yaryu
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