タイトル回収をちゃんとやっていてなるほどねとなりました。ダウナーな空気感と浦島太郎というか孤独感の強い世界観が特徴の作品で、そんな世界の生きる屍として生きている? 主人公が厄介なこと徐々に巻き込まれていく話。時折ロックパートが入ってきて結構ガチめだけど分かりやすい描写と知識が入って来るので、ギター系が好きな人は確実に好きな作品です。シンプルな内容なんだけど表現しにくい作品なのが良くできてるなと思います。
非常に丁寧に作り込まれた作品世界で構築された、新しいタイプのゾンビ小説。 ストーリー展開に併せて、徐々に明かされる社会構造も、造語に頼らず、平明な文体で描かれており好感が持てます。 全く子供向きでは無いストーリーは、時に陰惨な結末を迎えるのですが意外に嫌な感じは残らない。 その辺にも作者の卓越した技倆が垣間見えます。 作品は、『生きぞこない☠ゾンディー2 心臓いっぱいの愛を』に続いており、まだまだ巡と涼歌の物語は続くようです。 もっと多くの人に読んで貰いたい作品です。