第2話

死んだ妻の形見を探して見つけたのは、見たことのない万年筆だった。

壊れた万年筆からは、インクが漏れていて、近くの物がいくつか駄目になってしまっていた。

彼女が使っていた文房具は俺がプレゼントした物だ。

実用性の無さそうな、派手な柄の文房具は果たして使われたことはあったのか。

それらをゴミ箱に捨て、俺は彼女を捜す作業に戻った。

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万年筆とキャップの報われない恋 シンク @sinnku

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