第2話 本気で生きようとは思ってない。
PM9:00
ピロン
「ん・・・寝てた?」
スマートフォンの通知で目が覚めた俺は真っ暗の音楽室の中にいた。
いつからか記憶はないが、机に突っ伏して寝ていた。
「あ、やべ」
レポートの上には涎が染み込んでいる。
―カーテンの隙間から隣の体育館の光が漏れて自分の手元が照らされている。
文学を疎かにしていた自分への罰だろうか・・・。
卒業研究という名の作曲に追われていた俺は、大事な就職活動も中途半端でアルバイトを続けていた。
さらにはレポート作成を忘れ、『夏休み』にも関わらず教授に呼び出され
徹夜でほぼ泊まり込みの状態で学校に居残りをしていた。
情けないね。
手元にあったスマートフォンを覗くと、もう時刻は9時を過ぎていた。
通知を見ると彼女とバイト先から着信が1件あった。
What is fun? Hirary Ruth @h1rary
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。 What is fun?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます