第2話、中国史上最強(変態)部隊

それから車を走り出している間にも曹操の質問攻めが起きていたのである。曹操からしてみれば今まで聞いたことも見たこともない知識が得ることができるチャンスであったためかいろいろと楽進に尋ねていたのである。最初は楽進も付き合っていたが二時間ぐらい過ぎてからあんまり返さなくなってきたのである。それでも曹操はあきらめずに話しかけてきたので楽進は奥の手を出したのである。それは楽進の荷物からゲームを取り出したのであった。曹操は不思議そうな顔をしたが楽進がやり方を教えて曹操にあげたのである。それからは恐ろしくなるぐらいに曹操の質問攻めが止まったのであった。楽進は曹操の様子が気になり車を一旦止めて後ろを振り向くと真剣にゲームをしている少女がいただけであった。楽進はその様子を見て曹操はどの時代に行ってもすぐに適応できそうだなと思いながらも車の運転に戻ったのであった。その後は特に問題ごともなく時間が過ぎていき夕暮れになりちょっと開いた平原に出たため今日はこのあたりで休むかと楽進は思い車を止めたのである。曹操のほうを見ると未だにゲームに集中していたのである。さすがに楽進が話し始めたのであった。


「曹操さん、今日はここで・・・・ねえ、曹操さん、聞いていますか。俺の話を聞いていますか。ゲームを取り上げますよ。」


「今、いいところだからもうちょっと待ってこれが終わったらすぐにやめるからゲームを取り上げないで。それにしても本当に面白い。未来はこんなものがたくさんあるのか。私も一度でいいから未来に行ってみたいな。未来にいける道具はないのかしら。」


「そんなのが会ったら俺は真っ先に使っているよ・・・そうあの時にね。と話を逸らすな、曹操さん。」


楽進は呆れていた。まさか、現在でよく見られる光景だがまさか、1800年前にタイムスリップしても見ることになるとは思いもしなかったからである。だが、その原因を作り出したのはほかでもない楽進本人なわけだが。だが、そうやりながらも未来のことを考えているあたりはさすが曹操だなと思ったのである。しばらくして曹操はゲームを切り終えてその場の状況確認したのである。曹操もまさか、気がついたら夕暮れになっているとは思いもしなかったのである。そして曹操は改めてゲームの恐ろしさを実感したのであった。そんな間にも楽進はある準備を始めていたのである。それはスマホから出前の注文する準備をしていた。曹操は気になりスマホの画面を見ていたところ今まで見たこともない食べ物がたくさん描かれていたのである。その中で曹操はある食べ物が気になったのである。それはラーメンであった。楽進がこれがいいのかと尋ねたところ曹操は無言で縦に振ったのである。どうやら気になってしょうがないらしいと楽進が感じたのでラーメンを注文することにしたのである。味は何がいいと言ったが曹操はそもそもいろんな味があるのかと言ってきたのである。楽進からしてみればまあ、普通はそうだよな。ここで味噌とか言ってきたほうがビビるからな。ついでに二人が選んだ味は塩であった。理由は醤油や味噌などの調味料は曹操が知らなかったからである。逆に塩はなじみがあるので選びやすかったのも理由の一つである。食べ始めたら曹操の食べる勢いはすごかったのである。楽進は大食い大会でも参加をしているのかと思うぐらいであっという間になくなったのであった。そして曹操が言った。


「お代わりください。正直にとてもおいしかったのでもっとほしい。」


「おいしかったのはよかったですが食べすぎはよくないですよ、曹操さん。夕食はほどほどにして朝食をたくさん食べると体的にもいいですから。また明日の朝でも好きなやつを選んでいいですから。」


そのことを聞いた曹操は喜んでいた。楽進はこれだけ見ると純粋な少女だよな。でもこれが中国史、最大の英雄とも呼ばれるのか。それよりも本当に俺は補佐ができるのと思いつつも食事を進めていたのであった。その後は曹操は眠くなったみたいで車の中で睡眠したのであった。楽進は曹操が寝たことを確認してスマホをいじり始めたのであった。内容は敵軍の情報集めであった。まず曹魏志の董卓軍、配下で検索したらとんでもない奴らを見つけたのであった。その中でも危険すぎる三人を詳しく見たのであった。



呂布、字は奉先


曹魏志に出てくる武将。曹魏志の中でも最強と呼ばれている武将で一人で一軍を壊滅させた記録もあり彼の相棒ともいえる赤兎馬は異常に速く当時の馬では並ぶものはなかった。最近では実は車よりも速いじゃねと変な噂が広まるほど速かった。本人でも飛将と異名があり人中の呂布あり、馬中に赤兎ありと言われるほどである。何よりも弓と戟の名手であり遠距離でも近距離でも強かった。近年のゲームでその化け物レベルに強すぎてタグに種族、呂布とつけられてしまった。まあ、人間離れなのは確かだが。ほかにも鎧のことに関してもいじられている。あまりにもGに似すぎて最強のGと呼ばれている。深く考えなければかっこいいがそのGは・・・。

だが、記録の中でもわかるが美人が大好きならしい。美人のために平気で裏切るような一面もある。のちに美人連環の計とも呼ばれる。この黒幕は明らかなになっていないが一説では曹操の重臣、楽進ではないかと言われている。だが、真相は闇の中である。



張遼、字は文遠


曹魏志に登場する武将。最初は董卓軍に属していたが後に曹操の配下となる。彼も呂布と並ぶ化け物じみた武将である。彼を語るときには欠かせないのが合肥の戦いである。彼はこの戦いだけでこのようなことをしたのである。


その①、十万以上の大軍にわずか800で突撃した。


その②、そのまま、孫権本陣に突撃し敵将、三人も討ち取りその際に敵の大将の旗を奪う。(のちに呉の武将が奪い返すが。)


その③、当たり前だが何重も包囲されるが突破できて当たり前だろというように突破をする。


その④、逃げ遅れた兵を助けるべく何回も突撃し助け出しそのまま、半日以上戦い続ける。


その⑤、その結果、孫権は撤退した。(城の兵士も合わせると七千ぐらいいるがそれでも常識的にありえないぐらいの結果だが。)


その⑥、まだ余裕があったのでそのまま孫権を追撃し呉の名将たちと一人でやりあった。孫権は命ながら逃走することに成功した。


以上の武勇伝がありのちに張来来と言われるのである。意味は張遼が来るぞ。そのため孫権支配下では子供に泣き止まないと張遼が来るよと言って泣き止むほどである。いろんな作品に登場しているがすべて誇り高い武人として登場している。だが、一部ではなぜか邪魔だーと言っているが山田ーと言っているほうに聞こえてしまう。そのためタグでは山田無双とつけられている。



高順、字は文徳


曹魏志に出てくる董卓後に曹操勢力の武将。正義が強く人柄もよくいろんな人に慕われていた武将。主に女性からの人気は異常なほど本人は女性だがあまりにも男らしくて女性にもてたのであろうと言われている。そして彼女の異名は陥陣営と呼ばれ彼女が落とせなかった陣はなかったと言われている。彼女自身もけた違いに強いがほかの仲間が種族、呂布と山田無双とタグをつけられている人たちばかりなので存在が隠れ気味である。最近のゲームで高順も登場しているが上の記載のせいで完全に百合キャラとなっている。まあ、日本で販売されているゲームだからしょうがない。



これを見た楽進は真っ青になったのである。それもそうだ。こんなチートレベルを超えた化け物が追撃しているのだ。いやでも真っ青になる。だが、反面この人物たちに会ってみたくなったのである。そんなことも考えている間にも眠くなってきたので睡眠をしたのであった。楽進は敵として会いませんようにと願いながら眠ったのであった。


翌日、曹操に好きなものをたくさん注文されて泣きながら注文していたら曹操がこのスマホの仕組みが気になったみたいで楽進はわかっていることを話したのであった。まず、スマホからいろんなものが購入できる。食べ物から物までというか家も購入できるらしい。そして通常はないものまであるらしい例えば火縄銃や大砲などがいい例であったが曹操はよくわからなかったので?マークを出していた。さらに家を購入した時の説明もあり光熱費はスマホの口座から引き下ろしますと言うものであった。曹操はわけわからないことだらけであったが楽進はわかったみたいでこう嘆いた。


「歴史を壊す気満々ですがこのスマホはー。この時代に電気、ガス、水道が通る家なんて作ったら世界観が崩壊するだろうがー・・・まあ、購入するけど。なんせスマホの中のお金がたくさんあるしな。こんな状況以外に使う状況はあんまりないだろう。」


曹操はがくと落ちながらも見ていた。そしてお金の残高を見てみたら曹操はよくわからないが大金があると言うことだけがわかったのである。そして口座の振り込み方はスマホのアプリで振り込みと言うものから振り込むらしい。ためしに楽進が見せてもらった。やり方は簡単でアプリを開いた状態で物を十秒間以上乗せると物が消えてその物の価値分だけお金が増える仕組みならしい。その後は説明も終わり朝食も済んで車を発車させたのであった。しばらくして曹操は見たくない物を発見したのであった。それは董卓の追撃隊であった。そのことに気が付いた楽進も急いで逃げろうとしたがすでに囲まれていた。楽進は急いでスマホから拳銃を購入した。敵の包囲から三人の武将らしきものがこちらに来たのであった。楽進は恐ろしいと思いながらも勇気をもって言ったのである。


「お主らは何者であるか。俺は曹操配下の楽進だ。今から陳留に帰る途中のところだがそこを通していただけないだろうか。」


そうしたら三人は軽く名を名乗ったのであった。それを聞いた楽進は完璧に精神が\(^o^)/状態になった。それもそのはず、種族、呂布に山田無双に陥陣営の三人であるから勝てるはずがない。曹操も諦めたかのように車から降りたのであった。曹操は軽く楽進に礼を言って呂布のところに向かおうとした時に予想外の反応が起きたのであった。


「曹操たん、マジでかわいいですけど。どうかこの呂布の妻にならないか。絶対に幸せにさせて見せるから。」


「「・・・・はい??」」


曹操と楽進が同時に同じ言葉を出しのであった。それもそうだ。殺しに来た相手から急に求婚をしてきたのであるから混乱するもの無理もない。そんな時に高順が呂布に向かっていったのである。


「ふざけるではないわよ。この子はまだ十五歳よ、あなたがロリコンなのはわかっていたけどさすがに私でも引くわよ。それよりも曹操ちゃん、こんな怖いロリコン人さんよりも素敵なお姉さんと一緒に夜を過ごさない。かわいがってあげるから。」


楽進はあることを確信した。この人は百合扱いされてかわいそうな人じゃなくてマジで百合だったー。逃げないとマジで危ないと曹操がいろんな意味で危ない状況に置かれている。ある意味殺意よりもたちが悪いものが最後の賭けで楽進は敵ながらも張遼がまともな人だと願ったが。


「二人とも、武人としてそのようなものは山田ーであるぞ。ここはおとなしく曹操を捕まえ董卓様に任せるべきだ。」


楽進は期待通りみたいな展開になっていた。まともな人?がついに来たのである。なんか山田ーと言っていたがあれは幻聴だと自分に言い聞かせたのである。ここで張遼も変な人だったらどうしようもない状況になってしまう。それよりもどのようにこの状況を突破するべきだと考えていた。それは敵を仲間割れをさせればそのうちに逃げることができると思いさっそく作戦に移ろうとしたら向こうが勝手に


「高順、貴様もいい加減にしろ、この百合女。曹操たんは俺の物だ。お前のせいで一体どれだけの少女がひどい目にあったか。」


「あなたこそいい加減にしたらどうかしらこのロリコン。あなたも少女に恐ろしいことをしたくせに。それに曹操ちゃんは絶対に誰にも渡さないわ。どうしてもと言うのでならかかってきなさいここで白黒とつけましょう。」


「望むところだ、この百合女が。この天下無双と呼ばれた呂奉先に勝てると思っているのか。」



・・・作戦をする前から向こうが勝手に仲間割れを始めたのである。こちらは何もしていたいのに高順と呂布が死闘を始めたのである。そんな状況を見ていた張遼が怒ると思いきや意外な行動を出したのである。


「ヒャハー、俺も混ぜてくださいー。呂布殿、高順殿。二人だけずるいですぜー。」


そう言って張遼も二人の死闘に乱入したのである。楽進は先ほどまでの考えを返せと歴史上の英雄はかっこよく伝えられているが実際に会ってみると残念すぎる人たちであった。よくその変態なところが後世まで伝わらなかったなと思いつつも楽進はある疑問に思いついたのであった。この人たちはとりあえず曹操を生かす気だけど董卓は殺す気なのに大丈夫かなと思い死闘中の三人に話をしたのである。


「そういえば、呂布さん、高順さん。二人に悲しいお知らせがあるのですが。実はこの曹操はあなたたちの君主の董卓に捕まりますと殺されてしまうのです。」


二人は恐ろしいほど衝撃的な話を聞いたかのように固まりちょっと間を相手から二人同時に言った。


「「・・・・それ、本当の話。」」


「はい、現にこの曹操さんもかなり苦労していまして私が助けた時にも結構泣いた跡が残っていました。」


それを聞いた呂布と高順は魂からの叫びかのように言った。その叫びは天を貫くかのようであった。


「「あの豚(董卓)を殺してやるー。マジで曹操たん、(曹操ちゃん)を泣かせるとは生きていいる資格なしー。今すぐこの世のごみを掃除してやるー。」」


「ということだ、高順。ここはあの豚(董卓)を殺すまでは一時休戦だ。」


「もちろんよ、あの豚(董卓)を殺すまでは絶対に裏切らないわ。」


ここでいきなり自分たちの君主を殺してやる宣言を言っているですけどこの人たちは。さすがに張遼が止めに入ったがすぐに呂布がこう言い返した。


「張遼、もしここでこちらにつけば戦いたい放題だぞ。」


それを聞いたら張遼も呂布側につくと言い出したのである。もう誰が止めてくれる人はいないのかと思いつつ敵兵士にかけてみたがさすが呂布、高順、張遼部隊だな、大将にいろいろと訓練させられたんだなと明日の方向を向きながらそう考えていた楽進がいた。そしたら高順が曹操に語り掛けた。


「そんなことになったから曹操ちゃん、また今度ね。でもその前にかわいいから抱き着けちゃう。」


とそのまま曹操を抱き着いたのであった。曹操は恥ずかしそうだったがそれが高順に対しては火に油を注ぐものになっていた。というもの途中から高順が鼻血を出していたのである。ついでに呂布はその光景を見て血の涙を流していた。その後は呂布が高順に仇かのように見ていたが高順は曹操を抱き着けることができたので幸せな状況だったので無視をしたのであった。そして董卓を殺すために呂布、高順が向かったが張遼が最後に捨て台詞みたいなことを言ったのである。


「まさか、一瞬で董卓と我々の中を引き裂くとは・・・楽進、貴公はいずれ名が残る軍師となろうぞ。では、さらばだ。」


楽進からすれば自分は何もしていないのにすごく頭がいい軍師評価をもらってしまった。勘違いもいいところであるがのちに曹魏志ではこれは美人連環の計と書かれることになる。誰もいなくなって曹操と楽進はしばらくあっぜんとして再び車に乗り彼女の本拠地、陳留を目指すのであった。そして楽進の心境は今度こそまともな人物に会えますようにと願いながら車を走らせるのであった。

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