第6話、変態来来
楽進は戦闘始まる前からいろんな意味でダメな感じをしたのである。いや、相手はいつも通りかもしれないがそんな部隊はあれぐらいである。ほかは普通の軍隊だ。今目の前にある。少女に命かけている者や美人に命を懸けている者などよくて戦闘狂である軍団は普通ではない。こんな軍隊はどんな英雄たちでも一瞬引くわ。普通の人ならなおさら引くわと思いつつ対策を考えていたら呂布が楽進に向かって叫んだのであった。
「誰だ、このかわいい少女の服を考えたやつは一体誰だ。そこのたしか楽進と言ったものそいつを教えろ。」
ついでに今、曹洪が着ている服は未来の服でこの前に楽進から買ってもらったものである。動きやすいから戦いの時まで着てきたのである。そして楽進はこの状況から呂布が怒ったじゃないかと思いつつ申し訳なさそうにしながら言ったのであった。
「申し訳ありません、これは俺が考えたものなのです。気に入らないかもしれませんが動きやすいのです。」
「そうか、楽進と言うもの・・・ナイスだ。あんたは最高だ。」
・・・楽進は心配して損したなと思いながらも安定の変態集団だ。まったくぶれない。そう思いながらも呂布と高順は曹洪のスカートの中を覗こうと必死であった。そして風が吹いて一瞬だけ見えただけでも二人はすごく喜んでいたのである。それを見た曹洪はドS顔でさらに呂布たちをいじり始めたのである。そう見えそうで見えないような状況を作り出したのであった。呂布、高順はもちろんのこと兵士たちも同じようなことをしていたのである。楽進は呆れながら曹洪にそろそろやめたらと言ってやめさせたのであった。そしてようやく敵が陳留を取りに来たと言った。楽進はそろそろガトリング砲の出番かと思いきやまたしても曹洪が勝手にスマホから物を購入していたのである。ついでに購入したのは猫耳着せ替えで曹洪はそれを着てから呂布軍に向かって言った。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん。攻撃しないでね、お・ね・が・い・にゃん。」
それを聞いた瞬間、呂布軍は鼻血もしくは口から血を吐き出していた。そしてどれも満足そうな顔であった。ある者はわが生涯、一片の悔いなしと言っていたのである。楽進はすごい一人で軍隊の八割を倒したこれが一騎当千・・・であってたまるか。どうしてこうなるだよ、あんなことで中国史上最強の軍と呼ばれている呂布軍が壊滅状態なるだよ。マジで意味が分からない。まともな人はあそこにいないのかと思っていたその時に向こうでどうしてだ・・・また胃が痛い、誰が薬を持ってこいと敵の軍師らしいものがそう言っていたのである。向こうの軍師は本当に苦労しているなと楽進は思った。そして敵の軍師が曹洪を狙えと号令したのである。一応?あの変態の軍団ではまともな人たち(戦闘狂)が曹洪に向かって矢を撃とうとした瞬間にある者が止めに入ったのである。そう、呂布と高順である。楽進は味方の攻撃なのに邪魔をしたよあの人たちは・・・いやそもそも人なのかな、あれは種族、呂布の変態科ではないだろうかと思った。そして曹洪のためだと言って仲間割れを始めたのである。前も似たような理由で仲間割れをしたのに学習していないよこの人たちと思っていたら敵の軍師らしきものが胃に効く薬をくださいと言ってきたのである。まさか、この戦い中に敵から薬を貰おうとしているとは敵の軍師も以外にも大胆だなと思った。楽進は胃にかなり効く薬を購入して城壁の上から敵軍師に向かって投げた。敵の軍師は見た目からかなり年齢がいっているようにもかかわらずうまく受け取り楽進に向かって感謝したのであった。そしてお礼として敵の軍師は自分の名前を教えたのであった。
「胃薬、誠にありがとうございます。某は陳公台と申します。覚えていただけたら幸いです。」
楽進は敵の名前が分かったので急いでスマホで検索したのであった。それで検索結果はこれであった。
陳宮、字は公台
曹魏志に出てくる人物。最初は呂布軍にいたが後に曹操軍の配下になる。彼が目立つ功績は残していないが曹魏志ではすべての決戦の勝利の裏に陳宮ありと書かれるほど策士であった。そのためかあんまりこの人物は深く書かれていないが胃の病気を持っており常に薬を持っていたと記載があるため病弱だったのではないかと考えられている。そのためかアニメや漫画などではいつも死にそうなキャラになっている。いろんな意味で苦労している人物である。
楽進は確かにいろんな意味で苦労しているがこの記載とはまた違う意味で苦労している。もう年齢も五十代に見えるしゆっくり隠居生活してもおかしくない年齢なのにおそらく今が一番大変な時期だろうな、そこの呂布軍(変態軍)のせいで。敵に同情しながらも楽進は自分の軍の状況を冷静に整理し始めたのである。子供みたいに無邪気で軽いSの曹操に完璧なドSロリの曹洪に忠誠心が高すぎて鼻から血が出てくるドMの李典に曹操と曹洪を育てただけにあって腹黒く計算高い、曹嵩そしていろんな不幸を背負っている朱霊とどめかのように頭がおかしい自分・・・あれ?全然、常識人が少ないぞ。こちらももしかしたら他から見れば変態軍に見られてしまうかもしれない状況に今気づいたのであった。そう考えていたら頭が痛くなり自分も薬を飲んだのであった。その時に敵軍師、陳宮と目があってお互いにどうしてなんだろうか、敵なのにいい酒が飲めそうな気がするとお互いににそう考えていた。
しばらくして呂布軍(変態軍)の内乱は終わったがもうすでに敵は戦える気力がなくなっていたのである。それを確認したのか曹洪は城門を開き呂布たちのところに向かったのであった。楽進はある意味心配になり急いで車で後を追ったのであった。そして後を追って来てみれば曹洪と呂布たちで話をしていたのである。何の話だろうと思った楽進は近くに来てみたところこんな会話であった。
「どうしてお兄ちゃん、お姉ちゃんたちは私のところに攻めに来たのかな?理由は何。」
「「陳留がほしいと言うのは建前上の理由で本当は少女(美人)にいろんなことやあんなことをされるために来ました。」」
楽進は考えることを放棄したくなってきたのである。どうしてそのために軍を動かしたのかがわからないと思っていた矢先に敵兵士が
「どうか曹洪様、我々を下僕かのように扱ってくだされー。」
それを聞いていた楽進と陳宮はお互いに頭痛(胃)を痛めていた。それをお互いに見合って苦労しているだなと思った。それを聞いた曹洪はドS顔であることをお願いしたのである。それもかなり鬼畜のやつであった。
「じゃあね、曹洪の治水を手伝ってほしいな。」
もちろんこの治水の意味は二ヶ領用水のことである。ついでに二ヶ領用水はだいたい四年の時間をかけて作り出したのである。さすがにこちらも多くの人を雇うつもりだから四年はかからないと思うがそれでも最低二年はかかると思っているのである。それまでこいつらが仲間にいてくれるか心配であったが曹洪はとんでもないことを言ったのである。なんと二か月で完成してと頼んだのであった。楽進はいくらなんでも無理があると止めろとしたら曹洪が班を三つに分けて一番成績が良かった組は曹洪から褒美をあげるらしいがそれでも労働に似合わないだろと思っていたが呂布と高順はもうすでにいろんな意味で治水と言う仕事に対する戦闘準備をしていたのである。張遼だけがいまいちやる気がなかったが曹洪があることを言ったのである。
「もしこれが完成したらこの陳留はさらに豊かになり敵がたくさん攻めてくるだろうな。戦いだらけになっちゃうかもしれないな。」
それを聞いた張遼もやる気を出したのであった。楽進と陳宮は現実逃避し二人で静かにお酒を飲んでいた。向こうも向こうで戦いはならなかったのである。そう悲しいぐらいに・・。
それから翌日から呂布軍は(変態軍)は治水作業を始めたのであった。作業の速さは尋常ではなかった。それはまさしく変態スピードであった。そんな状況を見ながら楽進はゆっくりと休んでいた。陳宮も呆れながら休んでいたがそんな状況にもなりながらも曹操軍の技術力を驚いていた。それもそのはずであるこの時代にないはずの技術であるから決まっていたがそれを陳宮がそれを知るはずもない。ただ単純に曹操軍の強さに驚いていた。そしてそれを支えている楽進は歴史に名が残るものではないかと陳宮は思ったのであった。そのほかにも陳留郡の城壁にある。不思議なものが気になっていたのである。今まで見たこともないものであった。それはガトリング砲であるが実際に撃っているところを見たことがないためどんなものなのか陳宮は気になっていたが相手がそんな簡単に教えてくれるとは思えなかったので深く考えるのをやめたのであった。そうしている間にも治水は進んでいたのであった。それから本当にわずか二か月で完成したのであった。楽進は驚いた、呂布軍(変態軍)は本当にこの世のものなのかなと思った。そしてその時に曹操たちが徐州制圧したと伝令が来たのであった。陳宮は急いで逃げましょうと進言したが呂布たちはぎりぎりまで曹洪と一緒にいたいと言って動く気がなかったのであった。さらに張遼はこのまま曹操軍に仕えると言ったのである。呂布と高順は笑顔でそれを許したのである。理由は簡単であった。ライバルが減ってくれるのはとてもありがたいことだからである。張遼は少し変なところはあるがそれ以上に武人の誇りも高くイケメンでたいてい女性たちは張遼のところに行ってしまうために呂布と高順は不満を抱えていたのである。そのためにいなくなってくれるのはうれしかったのである。そして呂布はもちろん高順も後はこいつだけだとお互いに敵意の目で見あっていた。陳宮はその光景を見てし仕えるところを間違えたかなと嘆いた。楽進は間違いなく間違いましたねと心の中でそう思ったのであった。だが、楽進はしばらく一緒に暮らしてみて呂布と高順だが意外と話してみるといいやつなのである。そう、純粋に生きているだけの人たちである。その純粋が変態方向に行っているだけで腹黒さはかけらも感じられなかったのである。その点曹一族はまだ幼いところがあるのに結構腹黒いなと思ったのであった。
そんなある日に楽進と高順は町で視察をしていたら一か所に大勢の人たちが集まっていたのである。それはちょうどこの町に有名な占い師が来ているののでみんなそのため占ってもらおうと集まっていたのである。高順は興味を持ったのか行ってみないかと誘われたのであった。楽進も暇だから付き合うことにしたのである。ついてみると一人の老人らしきものが占っていたのである。高順も占ってもらうことにしたのであった。そして占いの結果はいずれ大国の大将軍となり天下を支える人物となり男性だけではなく女性からにもモテるであろうと結果が出たらしい。楽進が良かったですな、大将軍になれるとはと言ったがそれよりも高順は女性にモテるほうが嬉しかったらしい。まあ、彼女の性格を考えれば当たり前のことかと思いその場から立ち去ろうとしたその時に占いしていた老人が楽進を呼び止めたのであった。楽進は何であろうと思いつつ老人のほうに向かった。
そして老人に人気が少ない奥まで連れてこられたときに老人がお主、人間ではないな。神々であるかそれとも物の怪であるか、答えろと言ってきたのである。楽進は急に人間ではないなと言われちょっと怒りながらも老人に自分は人間ですと言ったのである。老人はそれから楽進をずっと見つめていたがある程度時間がたったらたしかに人であるがどうしてだろうかお主から妖気を感じ取られるらしいのである。それも大妖怪クラスものが楽進は自分は妖怪ではないが妖怪を見たことがあると言った。老人はその妖怪に好かれていたかと尋ねられたがすぐに楽進が空かれていないと即答した。だが、老人の次の一言で大きく楽進は驚愕したのである。
「お主は妖怪になりかけおるかもしれん。それももっともたちが悪い妖狐になりかけておるのじゃ。このままでは近い将来妖狐になってしまうかもしれないん。」
その場の時間が止まったかのように動きが止まっていたのである。楽進は人間ではなくなると言う言葉で理解が追い付いてきていなかったのであった。しばらくして楽進は口を開き老人にどうすればいいのかと尋ねたところ妖力をためることはしないことだと言われたが楽進自身、そんなためるような行動はしたつもりはないので原因はわかずじまいであった。ある程度時間が過ぎて最後に老人が下手な行動は控えたほうがいいぞと言われその場から立ち去ったのである。楽進も誰もいなくなったその場から立ち去ったのであった。しばらくして高順と合流して城に戻ったのであった。その途中で結果はどうだったと高順に尋ねられたがあいまいな答えを言ったのであった。高順はもしかして人気がなくて女性からも持てないと言われたのでしょうと言ってきたので楽進はまあねと返したのであった。
数日後、ついに曹操本隊が到着する前日に呂布軍は退却をしたのであった。かなり名残惜しそうな顔をしていたが呂布軍はここで全滅するわけにはいかないと言って陳留からものすごい勢いで逃げたのであった。その翌日は曹操たちが帰還し新たな配下になった張遼を紹介したのであった。そうしたら曹操がそれでは朱霊はいらないな、私が早速斬り捨てるかと恐ろしいことを発言したのでさすがに楽進は止めに入ってなんとかなったのである。その後は徐州制圧の宴会を開いたのであったがその途中でいろいろと知っている李典にこの時代の妖狐は一体どんなものだと考えていると尋ねたところ李典は闇もしくは悪の元凶と答えたのであった。古代、中国の歴史でも殷の時代に妖狐のせいで国が崩壊したこともあった。ほかにも狐を殺しすぎると祟りなども起き狐を殺した以上に人間が病で亡くなっていることもありいろいろと重なり今の妖狐のイメージが出来上がったと言われている。楽進はそうか、ありがとなと言って自分の席に戻ったのであった。そして宴が終わりみんなが静かに眠りについた後に楽進は外で一人月を見ていたのであった。そう考えことをしていたのであった。妖狐のことである。そもそも楽進は未来人で未来では彼女と一緒に楽しく暮らしていたがある日に彼女は殺されてしまったのである。それも人外に・・・妖狐に殺されたのであった。そのために楽進自身、人一倍妖狐に対する恨みはでかかったのである。だが、今自分は一番恨んでいる妖怪、妖狐になりかけている時かされ落ち込んでいたがすぐに月に向かって叫んだのであった。
「天よ、月よ、そして神々よ、我は松本進楽。今ここに妖狐を必ず倒すことを誓う。そして未来を変えて彼女・・・彼女との人生を取り戻して見せる。我に七難八苦を与えたまえ。」
七難八苦
これは戦国時代に山中鹿之助が尼子家再興に誓うときにやったことである。その前にも曹魏志でも楽進も似たようなことをしたのだが、楽進はもちろんこの山中鹿之助と言う人物は知らない。逆に知っていたらとんでもないことになるが楽進が未来人説があるので何とも言えないが。だが、誓う方法が似ていると後世に言われ山中鹿之助は楽進の生まれ変わりではないかと言われているが真相はもちろんわからないままである。
楽進は今、一度昔の名前を使い、天に向かってそう誓いの言葉を出すのであった。そう、悲劇の未来を回避するため楽進・・・いや松本進楽は運命に挑む決意を固めるのであった。
曹魏演義 松永紅龍 @mekisikosaramannda-
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