第5話、新配下と二ヶ領用水
あの曹操の決意から一週間の時間が流れた。その間にも楽進はあることを進めていたのである。大きな河をうまく水があんまり届いていないところまで引っ張ろうとしていた。しかし、下手に作っても失敗に終わるだけである。そこで楽進は治水に関することを調べていたのである。そこで気になったのが二ヶ領用水である。川崎地域にあるものだがこれが成功したら水が平均的にいろんな地域に振り分けることができる。まあ、難点として挙げるのであれば壊れやすいところがあるがそれ以上に利益のほうがでかい。そのためにいろいろと調べていた。それと使えそうな治水知識も使って半分ぐらいオリジナル治水施設を作ろうとしていたのである。だが、簡単にできたら苦労はしないものだ。そんな苦労に考えている横では楽しそうに遊んでいる曹操たちの姿があった。いや曹操たちは仕事をしているのだから決してさぼっているわけではないがそれでもあまりにも楽しそうである。そんなことをしていたら曹操がホラー映画をまた見たいと言い出したのである。もちろん曹洪と李典は泣きながら嫌だと言っていたが曹嵩が楽しそうと曹洪たちを見ながら言ったのである。楽進は曹洪のドSは母親の血だったのかと思った。結局、曹洪たちは泣きながらホラー映画を見ることになった。数時間後、楽進がリビングに戻ってきたら曹操を除いて二人は泣きまくりで一人は真っ青な状態であった。楽進は自分はいなくて本当に良かったと思った。それにしてもまさか曹嵩まで苦手とは思いもしなかったが曹操がふざけで母さんの後ろにいると言ったら泣きながら押入れの中にものすごい速さで逃げ込んだ。さらに曹操が幽霊さんは押入れの中が好きならしいよと言ったら曹嵩は窓から逃げ出した。ついでにリビングは二階にあるので危ないと楽進が思っていたらうまく受け身を取り逃げ出したのである。ついでにその光景を見て曹操は楽しそうであった。楽進は曹一族は皆さん、ドSなのかなと思うようになったのである。その後はなんとか曹嵩は戻ってきたが警戒心出しながら家で夕食をしたのである。そのせいで曹嵩は楽進に引っ付いていた。楽進は一人でゆっくりしたかったのに誰かさんのおかげで一人でいられない状況になった。ついでにそれを察していたのかドS姉妹は楽しそうであった。楽進はいずれ仕返ししてやると思いながらも仕方なく曹嵩に付き合うことにしたのである。しかし、問題はこの後であった。お風呂である。楽進は一人で入っていたら当たり前かのように曹嵩が入ってきたのである。これにはさすがの楽進でも動揺した。急いで出てくれとお願いしたのだが曹嵩が甘えるかのようにお願いしてきた。楽進はくそ、歳がそれなりにあるのに少女らしさがあるなんて卑怯だ。だが、ここは年上なので仕方なく許してやるかと思い、許可をしたのであった。そして曹嵩は純粋に喜んでいる裏でこっそり誰にも聞こえない程度の声でやった、計画通りと言ったのであった。その後はなんとか年上と男の意地を見せてなんとか乗り切ったのであるがさらに曹嵩が楽進の部屋で寝ると言ってきたのである。楽進はこのままではまずいと思い曹操たちに助けを求めたのである。曹操はいつもの手で母親を驚かし外に出したのであった。さすがに夜の外は危ないと思い楽進も曹嵩の後を追ったのである。
外は爽快な夜空が広がっていた。そんなところに曹嵩は一目散で逃げていた。その時に後ろから何かが接近してきていたのである。全力で逃げていたが次第に大きくなりよく見ると楽進であった。曹嵩はほっとしてその場に座り込んだのであった。楽進も曹嵩がつかれたのであろうと感じたので自分も一緒に座り込んだのであった。その時に曹嵩がせっかく二人きりだからいろんな話をしましょうと言われ楽進も付き合うことにしたのであった。まず曹嵩から話して昔の話や曹操たちの話などをしたのである。そのあとは楽進がここまで来る前の過去の話をしたのであった。子供のころの話や会社での話などもしたのである。そんな楽進に曹嵩がある疑問を言ったのである。それは初めて会った時に楽進は驚いていたのはなぜと尋ねったのである。楽進がある程度時間を置いてからから話し始めたのである。それは亡くなった彼女に非常に似ていたからと言うものであった。
昔からの付き合いで恋もしていたが彼女は亡くなってしまったらしいのである。それでその亡くなった彼女に曹嵩は非常に似ていたのである。それも生まれ変わりじゃないのかと思うぐらいであったらしいが楽進はここは過去の世界だからまずありえないと言い切ったのである。振り切った過去の話だが、4その話を聞いていた曹嵩は気持ちは重く沈みまたしても疑問が起きたのである。もし、自分がその立場であったら恐らくすぐに後を追うに違いないがこの楽進はしなかったのである。よく言えば精神が強い人だけど悪く言ってしまえば彼女のことをそんなに愛していなかったのではないかと思ったのである。だが、そんな考えは捨てることになった。それは非力ったかのように見せていたが次第に楽進が涙を流し始めたのである。それは明らかに彼女に対する涙であった。それと楽進がまた言い始めたのであった。本当はすぐにでも彼女のところに行きたいけど絶対に彼女はそんなことは許さないだろう。いや、どんなことをしてもきっと彼女は俺のことを許すことはないだろうな。俺はひどく弱く卑怯な人間だ。本当なら彼女と付き合うべきではなかったかもしれない。今となってはもうどうしようもないことだけどなと泣きながら言っていたのである。曹嵩は何も言えないでいた。おそらく彼は自分よりもつらい人生を歩んでいる。自分ごときで何言っても駄目だと思い無言であった。その後、二人とも約三十分ぐらい無言で座っていたのであった。
しばらくして楽進がくらいは話をしてすまなかったと謝ってきたのであったが曹嵩は気にしないでくださいと言って言い返したのである。二人が家に帰ろうとしたときに向こうのほうで男性の旅人らしき者が倒れていたのであった。楽進は急いでその男性の近くに行き状態を確認したら男性が小さい声で腹が減ったと言ったので楽進は急いでスマホから食べ物を購入して男性にあげたのであった。男性はものすごい勢いで食べていきあっという間に食べ終えたのであった。男性は泣きながら楽進に感謝したのである。名前を聞いたところ名は朱霊と名乗ったのである。いつものようにスマホから検索してみたところこんな結果であった。
朱霊、字は白蛇
曹魏志に出てくる武将。曹操軍初期の武将で常に楽進の副将として参戦している。兵士たちからの人望は厚く兵士たちは皆最後まで付き従うほどである。朱霊は曹操の親衛隊の隊長にもなり活躍していたが宛城の戦いで曹操を逃がすために最後まで残り親衛隊千人ともに討ち死にした。なお、この時に実は楽進も死んだのではないかと言われているが不明である。ゲームではすごく使いやすいバランス型武将でまさに副将として使いやすいがなぜかわからないが曹操に恨まれていたらしくいろいろと苦労したせいでゲームでは苦労キャラとして出ている。戦国時代にも似たような性格の上の状況も似ているので同一人物として扱われていることがたびたびある。(アニメやゲームの中ではだけど)
楽進は頼りになれそうだけどこのままだと歴史通りに討ち死にしちゃう人だから助けてあげたいなと思いつつ性格を確認したのである。一応、記載の方では変態キャラではないが確認したところ。なんと普通に忠義が厚いだけの武人であったん。楽進は大いに喜んだのであった。そしてこの人は絶対に死なせてはいけないと思った。楽進はとりあえず曹操軍に来ないかと誘ったところ朱霊は喜んで了解したのである。曹嵩も優秀そうな人だからいいよともらえたのでそのまま朱霊を家まで案内したのであった。家に着いたら朱霊は驚きの連続であった。曹嵩は自分もこんな感じだったのであろうなと思いながらも楽進の後を追ったのである。大体、教えたところで朱霊の部屋になる予定に行った。朱霊はこの部屋を使ってもいいのですかと言ったのである。それもそうだ朱霊は馬小屋クラスを覚悟していたがまさか、部屋を頂けるとは夢にも思わなかったのである。改めて曹操に忠義を誓うのであった。楽進たちは疲れたので寝ることにしたのであった。もちろんのこと曹嵩は楽進の隣で寝たがすぐに楽進が寝てしまったので曹嵩は少しばかり悔しそうであった。
翌朝、いきなり天下の大英雄となる曹操が大ピンチになっていたのである。それはトイレに紙がなくなっていたのであった。漏れそうだったので確認しないで入ってしまっていたのである。曹操がこのピンチにどうすればいいのかわからくなっていたというより恥ずかしくて助けを求められない感じであった。そんな時に知らない男性が声が聞こえたのであった。
「すみません、誰か入っているのですか。」
曹操は知らない人であったが知らない人のほうがいいと思い、曹操は紙を取ってきてほしいと言ったのである。その男性は急いで紙を取りに行きまたトイレの前で開けてもいいですかと言った。曹操はいいよと言って男性が開けろうとしたが曹操は鍵を閉めているままだったのであくはずもなく男性は力いっぱいに開けろうとした。曹操は思い出し鍵を解除した瞬間、ドアが全開に開いたのである。曹操は朝一から盛大に。
「こ、この変態男がーー。」
男性・・いや、朱霊は最悪な形で自分の君主に初めて会ったのである。曹操は急いでドアを閉めてその後、ドアを開いたら笑顔に剣を握りながら曹操が楽しそうに言ったのである。
「どなたか知りませんがありがとうございます。褒美に斬死してあげましょう。この曹孟徳、自らね。」
朱霊は命がけの鬼ごっこが始まったのであった。曹操は鬼のように笑いながら朱霊を追っていた。さすがに起きてきた楽進たちに止められることになった。ついでに曹洪はその話を聞いて大爆笑したのであった。なんとか一命をとりとめた朱霊は皆に自己紹介したのであった。みんなが普通に自己紹介しているのに曹操だけは
「朱霊、今日からあなたは私の配下になるですよね?なら死んでください、お願いします。後でさらし首にしてあげますので。ついでに冥途の土産に私の名前は曹孟徳と言うので覚えてくださいね。」
なぜか曹操の自己紹介だけおかしかったのである。それはもう殺意がにじみ出ているほどで殺気だけで人を殺せるじゃないのかと思うぐらいである。まあ、一つ言えることは朱霊さんはこれからとんでもなくたいへんなことが待ち受けていることだけは馬鹿でもわかった。楽進は話を切り替えるために曹操に治水に関して案を出したのであった。その前に曹操たちに簡単に二ヶ領用水に関して説明したのである。
戦国時代に後の天下人となる徳川家康が家臣の一人に未来で言うなら川崎というところの場所で治水をするように命じられてその家臣が考えた末に編み出したのがこの二ヶ領用水というもので具体的にほかのと違うところは水を平均に分けられるところだ。水を分けるところでは丸くて噴水みたいな感じで分けられて水も竹などでうまく調整し安定に作物が育てる環境を作り出した。なお、未来ではもうあんまり残っていないが地名として未だに数多く残っている。
それを聞いた曹操は喜んでその案を採用したのである。もちろん治水なので簡単なことではないが長い目で見たらやっていたほうが未来のためにもなると言うことで作ることになったのだが二ヶ領用水は日本の川だからできたものだ。それを中国の河でやるのだかなり大きな作業になることは明らかであった。ついでに危ないところはすべて朱霊がやることになった。楽進はなるほど曹操に嫌われ続けた理由はこれだったのかなと思いつつ次の案も出そうとしたときに曹操がだいぶ兵力があるので今のうちに徐州を取りに行きたいと言ってきた。たしかに今の徐州は簡単に曹操の手に落ちるだろうが問題なのがそこではない。これは未来人だからわかることだが曹操の領土を侵攻しようとする勢力が来るのだがそれが一番厄介な連中らで楽進も一度は会っているがもう二度と会いたくない人物たちである。それは呂布軍(変態軍)である。変態ばかり集まっているが実力はこの時代では最強の武をほこっている連中らである。楽進は曹操にいったいどれぐらいの戦力を残しておくのですかと尋ねったところ楽進、曹洪、朱霊の三将に兵士は二千だけであった。楽進はわかっていたが頭を悩ませったのである。こんなわずかの兵であの種族、呂布にどうやって挑めばいいのかわかるはずもない。だが、天下を目指すなら徐州は絶対にほしい土地である。そこまで徐州の地は恵まれているのである。それに歴史通りならなんとか呂布軍を撃退するのである。楽進はなんとかなるはずだと思い。曹操に特に何も言わないでおいたのであった。その後は反対意見もなく徐州侵攻が始まったのである。楽進たちは曹操たちを見送った後から急に準備を始めたのである。急な行動に曹洪が気になり話してみたところ楽進が話したのである。まもなく呂布軍がこちらに来るから防衛する準備だよ言ってきたのである。朱霊もその話を聞いて急いで戦いの準備を始めたのである。曹洪も市民に避難勧告を出して兵士たちには戦いの準備をするようにと指令を出したのである。そして戦いの準備で楽進はまたしてもガトリング砲を購入してさらには火縄銃も五十丁、購入し呂布軍に備えたのである。数日後、ついに歴史通りに来たのであった。それは蒼天を漆黒に染め上げるかのように大軍を引き連れてこの陳留に侵攻してきたのである。楽進は息をのむかのように緊張していたのである。そして呂布がついに大号令をしたのである。
「お前ら、これは俺たちの大事な一戦だ。そう俺らの少女ハーレムの夢の第一歩だー。天を貫くように叫びやがれー。」
「おおぉぉぉーー。」
その声は天も貫きそうな声であったが内容がダメすぎて戦いの前なのに楽進はずっころんだのであった。そして楽進はいろんな意味で本当に大丈夫なのかと思ったのであった。
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