第25話 アキバハラ変貌〜世界の謎とともに〜

路面電車に、小一時間乗り、最寄りの(?)聖橋前で降りた。

「メインストリートは少し遠いですね」

「シャロはどうするんだ?」

「歩きで帰ります。結構、ここから近いですし」

シャーロットは疲れてそうな感じがするが、まあ、個別行動でって言ったしなと数記は思った。

「じゃまた明日。よろしく〜」

「よろしくな」

シャーロットは見えなくなるまで手を振り続けていた。

たぶん俺のことを、よく見ている証拠なのかも知れないと数記は感じた。

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少し歩いて、中央通りの中心部にたどり着いた。

「あれ?」

「どうした?七月」

「あれ、前マップだったよね」

「なんか妙に黄色くなってるな。ってこれ、ト◯ーダーじゃねぇか!」

「昔のゲームいっぱい売ってそう!ねぇねぇ、一緒に行こうよ!!」

七月のテンションが、最高潮になった。

七月は地味にレトロゲームが好きだと、その時数記は気づいた。

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そのまま、流れで、そのお店の中に入っていった。

「昔のゲームいっぱいある!」

そこには、数記が昔やったようなゲームがたくさんあった。

「サンカッケーソフトのゲームいっぱいあんじゃねぇか」

往年の名作RPGが所狭しと並んでいた。

「ねぇ。あれ買って!」

七月の精神年齢が戻ったような気がした。

「うわ!ドロクエ4じゃん!」

なつきは大興奮のまま、ドロクエ4のプラステ版を買った。というか、数記に買わせた。

「数記ってこんなに優しかったんだー」

「お前に言われる筋合いはねぇよ」

「そっかな」

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「あれ?」

中央通りを歩いていると七月が何かに気づいた。

「あの広告って、まだやってないアニメのやつだよね」

「はぁ!?とある魔法の4期だって!?」

「聞いてねぇよそんなの!!」

「思った以上に現実世界の時間が早いのかもね」

「ウラシマ効果が発生してると考えてもいいかも知れないな」

「ウラシマ効果って何?」

「端的に言うと、宇宙空間にいる時は、時の流れが遅くなる。その中を高速で移動するとその分相対性理論?かなんかの法則で、地球での時間が急速に経過する。ホップをねらえ見たほうが早いと思うけど。実際帰ってきたのが、約15000年後だった気がする」

「なんかすごいね」

「まあ、そうなってるとは限らないけど」

「物理学って凄いね」

「別にアインシュタインはボトルを振って変身しないけどな」

「最適な組み合わせなんてそう見つかんないよね」

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そんな話をしながら、数記と七月は、安い例のコインロッカーのところに着いた。

「洋服、入れるぞ」

「うん。あと、ソフトも入れていい?」

「かまわない」

そんなこんなで、二人はギュウギュウ詰めにして、洋服とゲームをしまった。

「馬車タクの謎も追うぞ」

「え、ちょ、ちょっと待って数記!」

二人は、その謎を追い求めに、飛び出した。

Tobecontinued...

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別世界の終着点-ファイナルポイント- ホワイトゼウス @whitezeus8

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