死体と阿片をきっかけにどんどんと謎の事件に巻き込まれていく二人。予期せぬ方向に進んでるのに、なんだか余裕そうだけど、そういう軽口叩きながら頑張るキャラが好きな自分には結構ストライクでした。
これほどレベルの高いエンタメ小説があることに驚きました。主人公の貧乏人エリオットと高利貸のアンナ。この二人が、阿片を巡る生臭い裏社会のゴタゴタに巻き込まれていくファンタジー小説です。とにかくこ…続きを読む
この作品の一番の魅力は、何といっても主人公二人のキレのある台詞のやり取りでしょう。特に、傍若無人で恐れ知らずのアンナが放つ皮肉の数々に、にやりとせずにはいられません。元死刑執行人だけどちょっと気…続きを読む
異世界でドラッグって私はあまり知りませんが、この作品では阿片をモチーフに使い、クスリとカネの問題を扱い、それを軽妙に料理して小説としています。確かに阿片って植物だし、ファンタジー世界にあってもおかし…続きを読む
悪漢でありながら英雄視された彼らを、ふと思い出しました。読者はアンナとエリオットの見えない同伴者となり二人の行き着く先を見届ける、ロードムービー的楽しみを味わえます。軽妙ななかにもギリギリのところで…続きを読む
もっと見る