題名や粗筋を見る限り硬派で難しい作品に見えますが、決してそれだけではありません。骨子こそ古き良きSFの良さを持っていますが分かり易くかみ砕かれ馴染のない人でも読みやすくなっている本作は良い意味でライトノベルの定義に当てはまる作品です。
SF部分に関しては人型機動兵器という大きな嘘をしっかりとした世界観と丁寧な描写で説得力を持たせつつレールガンのロマンあふれる使い方等、お約束を守って外連味のある展開を見せるのは勿論、日常レベルで宇宙で生きている登場人物達の様子は読者を自然に暗く冷たい、それでも希望はある星の海に導いてくれます。
更に主人公とヒロインの関係も・・・・・・ おぉっとここから先はレビューを書いた時点ではカクヨム未公開なので詳しくは書きませんが彼らの関係も本編に影響を及ぼして来るでしょう。
読んで損はない、僕が知る限り最高峰のリアルロボット物だと断言出来ます。さぁこんなレビューに目を通す暇があるなら本編を読み進めるのです!
小説投稿サイト『小説家になろう』でおなじみの名作が、ついにカクヨムにも投稿してくれました。本作は、リアルな科学考証や設定が、ただリアルであろうとする以上のリアリティで物語を彩っています。絶対に『完全解読!ガンフリントの科学読本』みたいなムック出たら、売れます。俺が買います。布教用と保管用も含めて、三冊買います。因みにケイブンシャから出ます。本当に骨太なSFの雰囲気が、気持ちよく近未来の宇宙を感じさせてくれます。その上で、映画やアニメのような他メディアの長所も上手く演出に活かしてる、これは技アリな傑作…オススメです!
遥か未来、宇宙に進出した人類。
しかしそこに待っていたのは、宇宙という過酷な環境が生み出した未知の地球外生命体。これはその存在と戦う物語である。
注目すべきなのはロボットを中心としたSF考証、泥臭いロボットバトル……もそうだが、それよりも登場人物達の物語が釘付けになっていく。
まるで洋画を思わせるような垢抜けた感じ。それが新鮮な気持ちを与えると共に、もう一つある事に気が付く。
彼らはこの過酷な宇宙の中、生きようとしている。足掻いて、頑張って、挫けずに。まるで戦中の記録を見ているような錯覚に陥ります。
そして注目すべきは、やはりイカ天丼。見ていると食べたくなりますよ絶対!