おてんとのぼれ
藤高悠清
第1話 おてんとのぼれ
おてんとのぼれ はよのぼれ
はやくしないと はんぶんこ
うみにぽつんと うかぶしま
みんなでべっそう あそびにきた
ひるまはたのしかったのに
いまはそれが うそみたい
おおきなこえが こだまする
かべもゆかも まっかっか
あのひとそのひと そこここで
かわいそうに はんぶんこ
わたってきたはし はんぶんこ
これではおうちに かえれない
もしもしおでんわ はんぶんこ
これではだれとも はなせない
まるでひとごと おつきさん
どこかでなにか おとがした
ふりかえったら こんばんは
ろうかのおくから こんばんは
もりのおくまで よーいどん
おにさんいっしょに よーいどん
はしってころんでいたい でも
はやくにげなきゃ はんぶんこ
つきのあかりに てらされて
おいかけっこは もうおしまい
おにさんおいつき にっこりと
おのをふりあげどっこいしょ
じきによがあけ あさがくる
むかえのおふねが やってくる
だからおねがい いますぐに
おてんとのぼれ はよのぼれ
おてんとのぼれ 藤高悠清 @yf2017d
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます