男の娘勇者「魔王かわいい‥‥」

@rickhm

男の娘勇者「魔王かわいい……」

魔王「今日は御忍びだからな、気を付けないと」


酒場主人「いらっしゃい」


魔王「牛乳‥‥‥‥」


酒場主人「前から思ってきたが、子供なのになんで酒場にくるんだ?」


魔王「わからないが、落ち着くんだ」


勇者(女の子の格好してきたけどばれるかな‥‥)


魔王(なんだ、あの子かわいいな)


魔王(人間と話したいけど、人間のことよくわからないし、眺めてるか)


勇者(あの子、子供なのに酒場に来てる‥‥‥‥心配だなぁ)


勇者「君一人?横いいかな?」


魔王「我の、いや僕の横?」


勇者「うん、私も一人だから」


勇者「どこからきたの?」


魔王「魔‥‥‥‥いや、実は家がなくて」


勇者「そうなんだー、私も冒険してるから家はないよー」


魔王「冒険‥‥やっぱり、魔王討伐?」


勇者「わかんない、みんなに流されてきただけだから、人のためになるならいいかな」


魔王(かわいいけど、きっと我が魔王と知れば‥‥)


勇者「私でも本当は、普通にいきたかったなぁ」


魔王「僕も‥‥」


勇者「なんだか、ごめんね」


魔王(なんだろう、胸が熱くなるこの感覚は)


勇者「よかったら、私と一緒に来る?」


魔王「!!」


魔王(魔王じゃなければいきたかったな‥‥)


魔王「僕はその‥‥だめなんだ、行きたいけど‥‥」


勇者「そっかー、なんか君と話してると他人じゃ思えない気がして」


魔王「そうだね」


魔王「でも、一夜くらいならっ!」


魔王(離れたくない、わからないけど、この人間を手放したくない)


勇者「‥‥覚悟はある?」


魔王「えっ」


勇者「だって僕は男だから‥‥」


魔王(こんなにかわいいのに男なのか、確かに声はかわいいけど女っぽくはないかも?)


魔王「それでもいい!」


魔王(人間の男と女の違いなんか大したことない‥‥はず)


勇者「じゃあ、部屋にきてね」


勇者(なんでこんなことになったんだろ‥‥、この子を見てるとまるで、ほんとに、女の子になったみたいな気持ちになる)


勇者「やっぱり怖い」


魔王「どうして?」


勇者「女の子のかわりには、なれないから見たら私のこと嫌いになるかも」


魔王「ならないよ」


魔王(このまま捕まえてしまいたいくらい可愛いな)


魔王「肌触っていい?」


勇者「いいよ」


魔王「!!」ジュウウ


魔王「手が‥‥」


勇者「大丈夫!?」


勇者「もしかして魔族の子なの?」


魔王「ごめん!」ドタタタ!


勇者「待って!」


勇者「行っちゃった‥‥」


じいや「おかえりなさいませ」


魔王「魔王なんて、魔族なんてろくなもんじゃない、人間に触れられないのか!?」


じいや「そんなはずは‥‥」


じいや「聖職者か、勇者の類しかそのようなことは‥‥」


魔王「勇者‥‥」


魔王「苦しんでたのかあいつも‥‥」


魔王「死んでもいいなら触れてもいいのか」


じいや「何をいってるんですか!?」


魔王「人間に生まれたかった‥‥」


じいや「先代に恥ずかしいとは思わないのですか!?」


魔王「うるさい!」


勇者「魔族の子を傷つけちゃった‥‥」


女騎士「見つけたよ、あんたまた、そんな格好で男探してたのか?」


勇者「違う!私はただそのままでいたいだけ‥‥」


女騎士「魔族の子だったの?相手。」


勇者「女騎士ちゃん、やっぱこれは祝福じゃない呪いだよ、魔族の子を傷つけるだけの呪い‥‥」


女騎士「あなたは魔族と共存を望んでるものね、でもそれは仕事を終えてからにしてくれる?」


勇者「みんな、私を見てくれない誰も誰も‥‥」


女騎士「また、変なモード入った部屋の前で待ってるわ」


勇者「あのこ、かわいかったなー」


女騎士「男のときは、あんまそういうのいあとばれるよ」


勇者「もう少しだったのになぁ」


聖職者「次は魔王の領地に進軍ですね」


勇者「この戦いは、正しいの?」


聖職者「もちろんです」


女騎士「あなたに、魔族は触れられない、負けることはないわ」


勇者「‥‥」


魔族の戦士「死ね!」


勇者(私は)ザシュ


魔族の戦士「うわぁぁ」バタッ


勇者「もういやだ‥‥‥‥」


伝令「勇者が逃げました!」


聖職者「あいつ‥‥‥‥」


女騎士「敵に渡るかも」


聖職者「ならば殺せ!」


女騎士「了解」



勇者「殺したくない殺したくない!」ダッダッ


勇者「ごめんなさいごめんなさい!」


魔王「攻撃されてる土地はここか」


勇者「あ、あの子」


魔王「お前も逃げた方がいいぞ」


勇者(気づいてないのかぁー)


聖職者「おや、勇者を追えば、魔王じゃないですか」


魔王「聖職者!!」


女騎士「勇者ー、そいつころしちまいな、そしたら逃げたの許してくれるよ」


魔王「まさか、お前が勇者なのか‥‥」


勇者「逃げて‥‥‥‥」シャッ


聖職者「勇者が、魔王のために戦うのか!?」


勇者「自由になりたいんだ!」


魔王「触れられないぞ、いいのか?」


勇者「‥‥‥‥だとしても諦めたくない」


魔王「女の格好とか関係なく我はお主が好きだ」


勇者「例え、触れられなくても貴方達に従うよりましだよ‥‥」カーンカーン


女騎士「強くもないくせに!」ザシュ


勇者「う‥‥」


魔王「勇者ぁぁ‥‥」ガクッ


女騎士「ふふ、戦う気なくなった?嫌いなやつ二人もやれるなんてね」ズシャ


聖職者「失意の魔王を刺すとはあなた騎士道はおいてきたのですかね」


魔王「卑怯な‥‥、お前らみたいなやつのせいで‥‥」


勇者「ごめん、私のせいで‥‥」


魔王「なんだ、この霧‥‥」


じいや「勇者だけ、おいてもよかったのですがね」


勇者「ありがとう!傷もなおってるし。」


魔王「ふふ、捕まえたぞ」


勇者「ここ魔王の家?」


じいや「黒い霧で勇者も移動できるとは思いませんでしたがね」


魔王「続きしたい‥‥」


勇者「わかった、服かしてもらっていい?」


魔王「ほんと女の子みたいだな」


勇者「触れないけどね‥‥」


魔王「‥‥‥‥」モゾモゾ


勇者「抜いてくれるの?」


魔王「勇者ぁ‥‥」


勇者「嬉しい‥‥」


勇者「触れてほしいのに‥‥」


魔王「なんとかするよ、我に任せておけ」


勇者「ほんと?」


勇者「しばらくお手伝いとして居候するね!」


勇者「おはよう、魔王」


魔王「おはよう‥‥」


魔王(夢みたいだ、勇者と一緒に暮らせるなんて‥‥)


勇者「魔王のために料理作ったから食べて!」


じいや「私がといったのですが聞かないもので」


魔王「ありがとう、勇者」


魔王「勇者そんなに働かなくても‥‥」


勇者「魔王のためにできることがしたい、私魔王のためならどんな目に遭ってもいいよ」


魔王「人間と戦うのは本意じゃない、だが私も魔界の住民に逆らえないんだ‥‥」


勇者「それでもいいよ、私は魔王のためなら鬼にもなる」


勇者(魔王かわいい‥‥近くにいるだけで、頭沸騰しそうなくらいだよ)


魔王「じいや、俺はこの人のために新しい居場所を作る」


じいや「新しい国ですか」


勇者「魔王‥‥そこまでしなくてもいいよ?」


魔王「でも、まずは勇者に触れたいその情報集めもかねて町へ行こう」


勇者「触れれたらしたいこといっぱいある‥‥」


魔王「あーもう、お主といるとすごいどきどきする!」


魔族「魔王様が人間といるぞ‥‥」


牛鬼「魔王、人間なんか連れてどうしたんだぁ?こんなちっこい魔王だしやっぱ気に入らねえ」ドンッ


魔王「うっ」ドサッ


勇者「‥‥‥‥魔王に、触れれるのになんでそんな乱暴にするの?」


勇者「私の魔王を傷つけないで!」シュイーン


牛鬼「ただものじゃねえ!?用心棒か!?逃げろ!」


勇者「大丈夫?」


魔王「さすが、きっとお主は我よりも強いのだろうな」


勇者「そんなことないよ、大きくなったら私なんかより強いよ」


魔王「大きくか、その頃にはお主は‥‥」


勇者「人間だからね、でもいまの魔王が大好きだから私はいいかなー」


魔王「絶対にお主とずっとそばにいたい‥‥なにか方法を探す‥‥」


怪しい女「なにか悩みがあるんじゃないの」


勇者「大好きな人に触れたいけど触れると傷つけてしまうからできないの」


怪しい女「ならその呪いを消しましょう、試練を越えればね」


怪しい女「愛の神は真実の愛のためなら力をかしてくれます、この地図の場所にいき、試練をこなしてください」


怪しい女「では」


勇者「魔王どうする?‥‥」


魔王「行くしかないだろう」


魔王「ここか」


部隊長「魔王!?弓兵!」シャシャシャシャ


魔王「罠か!?」


勇者「魔王危ない!」ザシュ


魔王「勇者!?なんで‥‥」


勇者「大好き‥‥な‥‥魔王‥‥ためなら」バタッ


魔王「勇者‥‥‥‥」


勇者「触れたら傷付くよ‥‥」


魔王「いい、いいんだ」ジュウウ


勇者「私のために死なないで‥‥」


魔王「やだ、やだよ、生きて!!」


部隊長「ちっ、もう一回放て!」


魔王(勇者と終われるならいい人生だったかも‥‥)


勇者「大好き‥‥」


魔王「僕も‥‥」















魔王「あれ‥‥触れても痛くない」


勇者「ほんと?そういえば傷も‥‥」


部隊長「合格だ」シュイイーン


愛の女神「お互いが命を捨ててでも愛に溺れる‥‥素晴らしいわ」


勇者「女神様‥‥?」


愛の女神「人間の神の祝福は離れたし、年もとらないようにしたわ、もっと愛を見せてね‥‥」


魔王「ありがとうございます‥‥!」


魔王「これで愛し合えるよ」


勇者「魔王、かわいい、触れてもいい?」


魔王「いいよ‥‥」


勇者「魔王、キスしよ‥‥」


魔王「うん‥‥!」


勇者「ん、、はぁ‥‥」


勇者「離れたくないよ」


魔王「離さないよ‥‥」


勇者「触って‥‥」


魔王「勇者の体、すきぃ‥‥」


勇者「あ‥‥ん」


魔王「もう中にいれていい?」


勇者「いいよ‥‥!」


魔王「はぁ‥‥はぁ‥‥」


勇者「魔王とひとつになれた‥‥嬉しい」


勇者「ぁっ‥‥!?」


魔王「初めてなの?」


勇者「うん‥‥魔王、すごくイイよ‥‥」


魔王「君が僕のはじめで最後だよ‥‥」


勇者「気持ちいい?」


魔王「うん‥‥そろそろ‥‥」


勇者「出して‥‥魔王ので、私を女の子にして‥‥」


魔王「出るっ‥‥!」


勇者「‥‥‥‥はぁ幸せ、魔王かわいい」


魔王「勇者もかわいいよ」


勇者「かえったらベッドいこっか?」


魔王「うん、行こう‥‥」


魔王「勇者ぁぁ」


勇者「どうしたの?」


魔王「触れられるってこんなに嬉しいんだね」


勇者「もっと触れたい?」


魔王「うん‥‥ベッドいこ‥‥」


じいや(あんなに幸せそうな魔王を歴代でみたことがない‥‥)




勇者「はぁ‥‥んん‥‥♪」


魔王「ここ突かれると気持ちいいの?」


勇者「うん‥‥すごくいい、幸せすぎて死にそう‥‥」


魔王「勇者とずっと、ずっといるから、そのためなら魔界を世界を敵に回してもいい‥‥」


勇者「私も‥‥」


勇者「ずっとずっとそばにいようね」


魔王「うん‥‥」

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