残酷な余命宣告です

猫の怨念は、残酷な手法で復習を果たす。
それだけではない。
決まった結末をちゃんと聞かせることで、運命を見事に縛ってみせた。

このお話の本当の怖さは、そこだと思います。
余命を宣告された家族たちは、どうしても残りの時間や、決められた最期を意識してしまう。
なら、はじめから知らない方がいいんじゃないでしょうか。
少なくとも僕は、そんなサスペンス的なハラハラする人生よりも、のほほんと生きていて、突然頭をぶつける方が気が楽です。

帰ったら、飼っている猫をめい一杯撫でてやろうかな……。


にぎた