こんなに硬派な時代小説が読めるなんて!

 剣術の稽古のシーンは商業作品すらも追いつけないほどにリアリティを持っています。
 剣術を知らない方からすればわかりにくさにもつながってしまうかもしれませんが、その硬派な描写は物語の中で伏線としてしっかりと生かされ、最後に登場人物達がお互いの義を果たさんと向かう結末へ収束していきます。
 とてもおすすめの作品です。