やわらかな熱を帯びて寄り添ってくる

僕この話すきなんですよー。
初めて読んだのは某サイトに掲載されたときなんですけど、そのときやられた!って思いまして。そんでもって悔しい!むきー!ってなったんですね。

以前から青葉さんのことを知っているってのもあったんですけど、そのときから勝手に意識していたんです。だからこの作品読んだときはもうホント先に行かれた!みたいな感じがあったんですよというすげえどうでもいい個人的な話でした。

いい話なんですよ。
悩みを抱えているそれぞれの人物がいて、その悩みが解消されるっていうシンプルな構成なんですけど、ちょっと主人公に秘密があって、よりドラマ性が高まっているんですよね。
その秘密が明らかにされるまでの持って行き方も上手で盛り上がる部分をきっちり描いているのもいいです。思わず読んじゃう。
これも青葉さんの文体の特徴ですよね。やわらかい文章でとても読みやすいんですよ。でもたまにドキっとするようなセリフやハッとさせられる文章があったりして、その瞬間心を掴まれるんです。

舞台設定がにくい。ずるい。そう思いませんか。
夏の夜のベランダですよ。そんで空には星がこう、ぶわーっとあるわけです。そんな中男女が出会うんですよー。なんすかそれロマンチックぅ。

青葉さんの話には救いがあります。それがとても素敵だと僕は思うんです。